外来種〔7242〕2023/02/12

2023年2月12日(日)晴れ
昨日は楽しかったですねー。高校生が頑張って牛乳料理をつくる姿は、神々しくさえ感じられました。で、どれもこれも本当に美味しかった。僕は審査員ではないので、ただ、純粋に、料理を楽しむだけ。これを「役得」といいます。素敵な一日でした。
で、昨日は「建国記念の日」でした。近年、いろんな祝日は、固定ではなくてその近所の月曜日とかに設定されて「ハッピーマンデー」になっているけど、頑なに「ハッピーマンデー」にしない祝日がいくつかあります。「建国記念の日」も、そのひとつ。ご承知の通り、明治の初め頃に定められた「紀元節」が元になっている「建国記念の日」。紀元節の日をいつにするかの設定経緯については、いろんな政治的配慮や都合や解釈が入り乱れているのは、ウィキ見てもわかります。だから、その「日」にこだわるのはあんまし意味がないと思うけど、それはそれ。そもそも、紀元節としてお祝いするようになったのは明治になってからだし。
で、日本書紀に、神武天皇が即位した日、というのがあり、それを色々と計算、配慮して、紀元節とした訳やけど、それでいけば、今年は紀元2683年。皇紀2683年か。皇紀元年は紀元前660年。こう書くと混乱するね。西暦紀元前660年が、皇紀元年。
その頃の日本は、縄文時代晩期から弥生時代初頭。弥生時代ってのは日本に稲作がもたらされた時期という訳だから、皇紀元年ってのは、日本に稲作がもたらされた時期と重なる訳ですな。
中国や朝鮮半島から稲作が伝播してきた理由と時期については、いろんな説があるけど、このにっこりでもちょっとだけ考察したこと、あります。諸説の中のひとつには過ぎないけど、大陸の気候が寒冷化し、そこで稲作をしていた人たちが南下、北部九州にやってきて、稲作を始めた、という話も、あります。そしてその後の温暖化に伴い、日本列島を北上していった、稲作。
で、今朝の高知新聞を読んでたらこんな見出し。
ニホンヤモリは「外来種」
3000年前、中国から渡来
そう。ニホンヤモリも、稲作が日本に伝来する時期に前後して渡来してきてたことがわかってきたんだそう。3000年前にやって来たことをもって「外来種」とするならば、稲作を伝えた人たちも「外来」で、数万年前に日本列島位へたどり着いた現生人類も「外来」な訳で、みんな全部、「外来」。
地球の環境が、生物の進化、移動をもたらし、人類や文化や文明の移動をもたらし、歴史をつくりあげていったのは、事実でありましょう。みんな「外来」だとすると、ひっくり返せばみんな「仲間」であって、色々といがみ合っている場合ではないね、てなことを感じた日曜日の、朝。
さあ、新聞をゆっくり読んで、一日を始めよう!