高校対抗!第9回高知家の牛乳料理コンクール〔7241〕2023/02/11
2023年2月11日(土)晴れ!
良いお天気ですね。良いお天気の中、今日は「高校対抗!第9回高知家の牛乳料理コンクール」。
幾度か、このにっこりでもご紹介してきた、高校生による牛乳料理コンクール。コロナに負けず、開催しております。今日は決勝に残った8チームが、自慢の腕を競い合っております。
いつも思うけど、すごいよね。高校生、侮るべからず。いつもいつも、趣向を凝らした素敵な牛乳料理を創作してくる高校生たちには、感心してしまいます。僕は審査員ではないので、いつもお気楽に参加させて頂き、美味しい料理の試食を楽しませて頂いてます。
審査員の方々は、大変。これを審査して順番つけるなどという過酷な作業、僕には無理だ。
昨年来の報道でもありますように、今、日本の酪農業は、史上例がないくらいの厳しい環境に置かれています。このにっこりひまわりでも、幾度か書いてきました。
なんで、業界の中心にいるメーカーとか国とかは、将来を見通したことができないのか、と、悔しい思いをしております。忸怩たる思い。先月、ある大手乳業OBの方と話してて、大手乳業の株主には目先の利益を優先する投資家も多いので、どうしてもそんな経営になってしまう、みたいなこと言うてました。なんだそりゃ。真実はわからんけど、酪農家さんが大変な事実は、変わらない。
この業界、生き物が主人公の業界。需給は、長いスパンで考えないといけない業界。乳量は、蛇口を捻るように増えたり減ったりできません。増頭対策を政策として実施した場合、結果が出るのに最低3年。減らすのにも時間がかかる。
農水省の担当者も、この仕組みについては理解しつつ、どうしてか知らんけど目先のことを優先しているように見えてしまう、今日のこの頃。真実は、なかなかわからないけど。
飼料価格の高騰など、酪農経営を取り巻く環境は厳しいのに、生産者乳価の値上げについては大手乳業が抵抗しまくっているのは、今、目の前では生乳が余剰傾向にあるから。今、余剰しているのは、数年前に生乳が不足してバターなどが店頭から消え、国が生乳増産政策を実行したから。実行して、やっと結果が出始めた3年後に、コロナ。だから、余っている。余っているから値上げをしにくい、ということで、今やっているのは減頭対策。
こりゃあまた、足らんなるね。この業界が長いと、わかります。歴史は繰り返す。
なんで同じようなことを繰り返すのか。真実は、なかなかわからない。
真実なのは、今日のこの、高校生たちの頑張りが、牛乳消費の拡大につながっている、ということ。こういう活動が、日本の酪農の未来をつくる。これは、間違いなく、真実。
そんな意味で、素晴らしい一日を過ごさせて頂いています。業界関係者として、こんなに嬉しいことは、ない。