時計台考〔7240〕2023/02/10
2023年2月10日(金)小雨
小雨降る朝。ここは、追手筋。昨夜、この近くに車を置いて帰ったので、早朝、自転車に乗って取りにきました。未明の追手筋。左にはオーテピア、そして右手に追手前高校。追手前高校のシンボルは、なんと言っても時計台。あの時計台は、追手門から見上げる高知城とセットになって、高知のお街のランドマーク。あそこに時計台がない風景ってのは、想像できないね。
あの時計台は、あの校舎が建築された昭和6年、その校舎の上につくられたと言います。なので、今から92年前のもの。ただ、東日本大震災の後、結構な耐震工事やってたので、外見はそのままに内部は頑丈につくられていると思います。時計台ってのは、やはり、シンボルになりますよね。これを考えた人、偉い。
その内部構造、どんなになっているのか、気になります。で、調べてみたら、こんなページがありました。
なるほど。そうか。このレポートによると、昭和50年代には既に、機械式ではなくなっていた、模様。ここにもクォーツショックがあったのか。
もし、機械式を残していたら、なかなかの産業遺産になったでしょうけどね。まあ、それだと、ゼンマイ巻いたり時間合わせたりするのは大変だ。
機械式の時計台と言えば、安芸の野良時計。明治20年代に、地主の畠中さんが自分で組み上げたという、野良時計。確かに、時計の構造を知ったら作ってみたくはなるけど、実際に作るのは、やはりすごい。あの時計は常時動かしている訳ではなくて、観光シーズンとかだけ、稼働しているらしい。動いている内部、見てみたいよねー。
動いている仕組みが見られる時計台は、札幌の時計台。このページに、詳しく書かれてました。実際に使われている機械と同じものが展示されてて、その構造がよくわかるようになってますねー。札幌行った際、時計台の前は通ったけど、その展示を見てこんかったのが悔やまれます。あの頃はまだ、時計の構造には興味なかったし。それにしてもなかなか貴重な時計台。がっかり名所などと、誰が言うたんだ?
時計台と言えば、こないだご紹介した銀座四丁目の和光。あれほどシンボリックな時計も、なかなか無い。けど、そこはセイコーさん。クォーツの腕時計が登場する3年も前に、あそこの時計はクォーツ式になり、どんどんと更新されて今では電波時計。機械式ではありません。
で、世界で一番シンボリックな時計台は、ビッグ・ベンでありましょう。ウェストミンスター宮殿の、あの巨大な時計台。1859年につくられたという時計台やけど、設計したのはアマチュア時計学者の枢密院議員というからすごいね。時計好きのアマチュアは侮れない。安芸の野良時計もそうやけど。で、今もその構造で正確に時を刻んでいるという、ビッグ・ベン。
そんな訳で、この追手前高校時計台の内部には大きな機械はありません。でも、高知市民のシンボルであることには変わりなく、今も、正確に時を刻んでくれているのであります。