宇宙〔7232〕2023/02/02
2023年2月2日(木)薄曇り
冥王星が太陽系の第9惑星ではなく、準惑星である、ということになったのは2006年のこと。もう、そんなになるのか。感覚としてはついこないだのことやけどね。
惑星の定義とか、準惑星の定義とか、小惑星の定義とか、なかなかややこしい議論の果てに、そういうことになったみたい。
その、2006年の議論の際、冥王星が「惑星」なら、小惑星帯にあるケレスも「惑星」にすべきではないか、という話もあった、みたい。そうなるとケレスは太陽系の第5惑星ということになり、冥王星は第10惑星。しかしご承知の通りそんなことにはならず、冥王星は準惑星。そしてケレスも準惑星となったのでした。
ケレスは、小惑星帯、つまりメインベルト、つまり火星と木星の間にある準惑星で、小惑星ではなく、小惑星帯にある一番大きい小惑星はパラスである、などというややこしい話になる訳やけど、どうでもいいですか?
今朝は、準惑星の話。
今、天頂近くには、春の大三角形。ネットで、その春の大三角形部分を拡大して撮影してみました。春の大三角形を構成するのは、しし座のデネボラ、おとめ座のスピカ、そしてうしかい座のアークトゥルス。まだ寒いけど、夜明け前の空は春真っ盛り。
その春の大三角形の真ん中に、今、その準惑星ケレスが鎮座ましましているのであります。このページではセレスとなっておりますが、それは何語で発音するかという問題なので、ここではケレスにしておきます。もちろん肉眼では見えない、ケレス。
で、準惑星って、全部で5つ発見されているけど、海王星よりも内側にある準惑星はケレスだけなんだそう。小惑星帯で2番目に大きいパラスは、準惑星の条件を満たしてないので小惑星。その条件を説明し始めると大変なので、今日は、しません。
さて、準惑星。全部で5つ発見されている準惑星なので、残りは3つ。マケマケとハウメアは、キュビワノ族という、冥王星の外側、エッジワースカイパーベルトにある太陽系外縁天体の一群に属してます。そして、それよりも更に遠いところにある準惑星が、エリス。
なんか、気が遠くなるほどに、遠いね。
なんでこんな気が遠くなる話を朝っぱらからしているのかと言うと、この春の第三角形の写真には、準惑星のひとつ、マケマケも写っているからなのでした。発見されたのが復活祭の直後だったのでイースターバニーと呼ばれていたのが、イースター島の創造神にちなんでマケマケになったんだって。なるほど。どうでもいいですか?
マケマケと言うと、高知県人のお酒の注ぎ方やね。コップ酒は、マケマケいっぱいに限ります。
そんな高知県人にも馴染みのある名前のマケマケは、春の大三角形の上辺にくっついて、光っています。もちろん肉眼で見える訳もないが。マケマケ。気が遠くなるほど遠いけど、恒星と恒星の距離の尺度で見たら、すぐご近所。しかし、恒星間の距離なんてーのも、銀河系レベルで見たら近所も近所もすんぐそこ。でも、銀河と銀河の間も距離も、僕らが見ている宇宙の中ではしゅっとそこ。そしておそらく、僕らの住む宇宙ってのも、そういう視点で考えたら、実は針の先っぽの点みたいなもの、かも知れない。
そしてその宇宙も、無限個存在する宇宙の中のひとつ、などと考えてたら、冥王星の遥か向こうを公転するマケマケも、僕らの隣人と思えてきますよね。きませんかね。まあ、そんな話です。
こないだ、時間の話を書いたけど、宇宙の話もこれまた大変。僕の頭には余るので、今朝はこれっぱあにしちょきましょう。宇宙はともかく時間もないし。そろそろ仕事を始めます。