きつねやさんと、場外の賑わい〔7226〕2023/01/27
2023年1月27日(金)晴れ!
そんな訳で、東京。昨日は業界関係の寄り合いで、なかなかに有意義な時間を過ごさせて頂きました。夜は学士会館。昭和3年に建てられたモダンな建物は、実に素敵でございましたね。大正後期から昭和初頭って、本当に素敵な建築が多い。
で、今朝は築地。久々の築地場外。築地市場が豊洲へ移転してから、幾度か豊洲へも行ってみたけど、「早朝からやってる、ただの小綺麗なレストラン街」という感じがして、あんまし触手が伸びんなってしまいました。そこよりは築地場外。築地場外は、市場が豊洲へ移転しても、変わらぬ賑わいを見せておりますよね。少なくとも門跡通りは。
今朝も、ホルモン丼の素敵な香りに釣られて、多くの善男善女が早朝から並んでました。「きつねや」さん。
僕が初めて築地の魅力を知ったのは丁度10年前。2013年1月18日のことでした。それまでは、まったく全然知らなかった築地の魅力。早朝、隅田川界隈を走っていて偶然通りかかった築地で、その魅力に引っかかってしまったのでした。そのきっかけは、「きつねや」さん。
今と変わらぬおいしそうな匂いが、その前を走っていた僕を、お店に引っ張り込んだのでした。そして、早朝なのにこのこってりした丼がおいしくて、東京出張のたんびに築地へ走るようになりました。事前知識もなく、なにも調べず、最初に飛び込んだのが「きつねや」さんだったというのが良かったよね。そういった嗅覚みたいなものが、僕にはあります。
で、その後は場内でも場外でも、カレーとかカツ丼とか牛丼とかラーメンとかお汁粉とか、いろんなものを早朝に食べてきました。お寿司屋さんには入ったことは、ありません。で、最終的に帰ってくるのは「きつねや」さん。
あの頃に店を切り盛りしていたおばあちゃんは居なくなったけど、変わらぬ味を、家族経営で続けておられます。
それにしても、ここはコロナ番外地。実は昨日の昼も、少し覗いてみたのでありますが、ものすごい人出でした。完全にコロナ前に戻った人出。いや、コロナ前を凌駕しているんではないか、と思えるような人出でした。もちろんインバウンド客も多いねー。
この「きつねや」さんに関しては、間違いなく、コロナ前よりお客さん増えてます。これは市場が豊洲へ行ってしまったのが逆に良かったのかも、知れないね。
つまり、市場がある頃は、場内場外でたくさんのお店があり、選択肢が多かったけど、場内がなくなって選択肢が狭まり、人気店にお客さんが集中するようになった、という訳でしょうか。理由はともかく、今朝、6時半の開店時間には20名くらいは並んでました。僕は6:13に着いたので、3番目。久々のホルモン丼は、朝っぱらからおいしゅうございました。寒風の中、野外の席で食べる熱々のホルモン丼。今日の元気、今日の活力につながるホルモン丼。また食べに来なくっちゃ。
築地の豊洲移転で出現した世界は、予想していた世界とは、随分と違っていました。世の中、やってみないとわからない。