南国日章観測所〔7211〕2023/01/12
2023年1月12日(木)晴れ!
僕が4歳のときに、南国工場ができました。昭和40年。当時は高知牛乳食品株式会社だったので、高知牛乳南国工場。その頃の工場の様子は、当時つくられたコマーシャルフィルムに残ってて、とても昭和を感じさせてくれます。
当時、僕は南与力町の本社工場社宅に住んでました。父親は常務さんやったけど、どちらかと言えば技術者で、新しくできた工場をうまく稼働させる為に、昼夜問わず南国工場へ行ってたこと、覚えています。当時から正式名称は「南国工場」やったけど、みんな、日章の工場、と呼んでました。にっしょうのこうば。日章村が廃止されたのは昭和31年。周辺の町村と合併して香長村になったのも束の間。3年後の昭和33年には南国市になった、日章。
そんな訳で、僕が子供の頃は、この界隈はみんな「日章」と呼んでいて、「日章の工場」だったのでした。
気象庁の観測地点に、「南国日章」というのがあります。高知の観測地点はこないだ紹介しましたが、南国日章はどこなのか。調べてみました。それは、ここらしい。所在地は南国市物部国有 高知航空気象観測所」だって。空港滑走路の南、フェンス沿い。ところが行ってみると、それらしき観測機器は、ない。見当たらない。このポールに取り付けられてる機器って、どう見ても雨量とか測れそうにはないし。今度詳しく調べてみる必要、あるね、、こりゃ。
先月テレビ見てたら、その南国日章観測所の気温が、高知県で2番目に低かったことがありました。並いる山間部の観測所を差し置いて、海沿いの「南国日章」が第二位の寒さ。
そこで、高知の観測所と南国日章観測所のデータを比べてみました。先月、12月の気温データ。高知がこれで、南国日章が、これ。いかがだろうか。
南国日章が氷点下になったのは10日。高知は、5回。最低気温は、南国日章が-4.3℃で、高知が-3.5℃。でもこの-3.5℃って、あの、大雪が降った日なので特別だと思う。南国日章が-4.3℃の日、高知は-1.2℃だ。
もちろん街中と空港界隈では、気温も違うだろうけども、日章が山間部よりも気温が下がることがある要因は、この地形にあると思われます。広い平野の、海岸。高知市は南に山があって、海に風が吹き抜ける訳ではないけど、ここ日章は、広い平野と海を隔てるものがなく、風が吹き抜けることが、時々気温が下がる要因だと考えられます。
と、言うことは、この界隈に広がっていた弥生時代の集落って、冬は結構寒かったんでしょうねー。農耕をするのに有利な場所だったので、寒いのを我慢して暮らしていたんでしょうか。
それはともかく、観測所はどこだ?