見た目だけ、ヴィンテージ・アルト・サックス〔7134〕2022/10/27
2022年10月27日(木)薄曇り
突然思い立って、この10年くらいはまともに吹いていない楽器を引っ張り出して、吹いてみました。アルト・サックス。僕の性格上の問題もあって、ほとんど手入れもせずに放ったらかしにしてあった為、なんか、見た目、ヴィンテージ楽器みたいになってしまった。
この楽器、社会人になってから、自分の給料で買いました。なので、まだ、40年は経ってません。それほどのアンティークではないのであります。でもこんな感じ。昨夜、吹いてみたら、ちゃんと普通に音は鳴りました。
もちろんリードだけは買いました。新しいの。とても懐かしい感じ。若い頃はこれで遊んでたねー。仕事が忙しくなってから、というか、忙しいのを言い訳に、バンド活動からも遠ざかって幾星霜。音質や運指はともかく、まだ音が出るのは嬉しかったです。指癖がついてるチャーリー・パーカーとリー・コニッツ、ちょっと吹いてみたりして。
吹奏楽部に入って、初めてサックスを触ったのが中学校1年生。なので、もうすぐ半世紀にならんとしておる訳です。真面目に練習する生徒ではなかったけど、バンドで演奏するのは好きでした。あの頃、中種にミレナ楽器という楽器屋さんがあって、楽器を始めた中高生にとってはとても重宝するお店でした。楽器の上手な店員さんが多くて、色々とアドバイスも貰えたし。
妙に印象に残っている逸話があります。僕が中一か中二の頃。店頭に、まだ世の中にで始めたばかりの「シンセサイザー」が展示されました。そのシンセに掲げられたプライスカードに書かれていたのは「シンセサイダー」。最先端の楽器屋さんにして、まだ、シンセサイザーという名称が新しいものだった、という逸話。
閑話休題。この楽器には、若い頃から大変お世話になりました。バブルの頃は、各所で演奏してギャラもらってたことも、あった。幾度も書いてきたように、よさこいバンドで演奏しまくったのも、この楽器。今はまだゆっくり練習する時間もないけど、一度、オーバーホールせんといけませんね。と、思っていたら、こんな動画がありました。
面白いですね。職人の技、というのは、すごい。自分が不器用なので、余計にこういう世界に憧れてしまいます。このシリーズ、「時計」とか「カメラ」とか「靴」とか「ジーンズ」とか、そういったモノの超絶修理をする職人さんたちの、動画。
こういうの見ると、職人ってすごいね、と思うと同時に、自分もちょっとやってみたい、などと無謀にも思ってしまいます。最近、中古のジャンク腕時計を激安で購入して、分解し、動くようにしてみる、みたいなことも少しやってます。今は、YouTubeに、そういった動画がたくさんあるので、見よう見まねができる時代。いろんなことを自分でやるように、なりました。
家電の修理。カバンの取手の縫い付け。腕時計の再生。家具の修繕。車のヘッドライト交換。などなど。それは、世の中にとって、いいことだと思う。そして、そんな世界の遥か上に存在する職人の世界。
この楽器。そんな訳で、いつか、自分でオーバーホールしてみるのもいいかも知れんね、などと思いつつ、そんな時間がどこにある、などと思いつつ、このヴィンテージライクな外観も、そんなに悪くはないな、などと思う秋の朝。
会社も、今、自分たちでできることは自分たちで、という空気が醸成されています。それは、コスト面からの取り組みでもあるけど、自分たちのスキル向上であったりもするし、何より楽しくて達成感があるし、ね。