戦争終結とリンゴの唄と復興〔7118〕2022/10/11
2022年10月11日(火)晴れ
新聞休刊日。連休中も会社に来てたので、あんまし連休明けという感じでもないけど、世の中の多くは連休明け。どこもかしこも、なかなかの人出だったようです。コロナも落ち着いてきたしね。このまま静かに平穏になっていって欲しいと強く思う、そんな秋の朝。
日本の酪農乳業は、、もちろんコロナで大きな影響を受けました。学校の休校があったり、業務用需要が激減したりして。それでもなんとか、少しづつ平穏になりつつあったところに、ロシアのウクライナ侵攻。幾度か書いてきたけど、業界、とくに酪農業にとっては、コロナよりもウクライナ。国際的な穀物価格の高騰、いや、暴騰で、大きな打撃を受けています。
一説には、日本の酪農業の経営コストの中で、飼料の占める割合は半分以上、と言われています。人件費とかすべてのコストを入れて、ね。そして今、その飼料価格が、平常時に比して50%以上の値上がりを見せておる、という現実。そして、生産者価格は、上がっていない。これでちゃんとした経営をしろと言っても無理な話で、非常に厳しい局面に追い込まれています。
で、紆余曲折がありまして、この11月1日から、乳価が改定させることになりました。それに従いまして、店頭での牛乳の価格も、上がります。おそらくは結構な値上げになると思いますので、皆様のご理解とご協力を心からお願いするところです。
ここで値上げしておかないと、間違いなく、数年後には牛乳が足りなくなります。そのメカニズムは、以前にも書いたのでお読みください・
そしてとにかく、1日も早く戦争が集結し、エネルギーや飼料価格が平穏を取り戻してくれることを祈るばかり。
戦争終結と言えば、昭和20年。1945年。ご存じの通り、8月15日に第二次世界大戦は終結する訳ですが、その2ヶ月後に公開となった映画があります。正確に言うと、1945年10月11日、つまり77年前の今日、「そよかぜ」という映画が松竹から公開されたのでした。「そよかぜ」と言われてもピンと来ないかも知れんけど、主題歌が「リンゴの唄」と聞けば納得の、歴史的映画。
戦争が終わってから2ヶ月。まだまだどこもかしこも焼け野が原。これからどうなっていくのか不安がいっぱいの日本。そんな中で、松竹は、「楽しい映画をつくるしかない」と考えたんだそう。暗い世相の中に、明るく楽しい映画。主題歌「リンゴの唄」はサトウハチロー作詞、万城目正作曲で、大ヒットしたのでした。そして、日本の復興が、はじまった。
今聴いても、当時の雰囲気を味わうことができて、楽しいね。ウクライナでも、一刻も早く戦争終結に辿り着き、戦後の復興へ進む日が訪れることを願うばかり。ウクライナの復興。それは世界の、そして日本の、そして日本の酪農業の未来を明るくすることでも、あります。
写真は、僕の好きな物部川河口の日の出。美しい夜明け。