満月の国旗〔7059〕2022/08/13
2022年8月13日(土)はれ!
満月。夏空に浮かぶお月様。
以前、国旗と月とお日様について書いたこと、あります。日本では、国名からしてそうやけど、太陽信仰が今も色濃く残ってます。お日様は、たくさんの恵みをもたらしてくれるものだから。だから国旗の真ん中にはお日様がドカンと鎮座。
イスラム圏では、三日月に星というモチーフが多いのは、それがイスラム教の象徴だったりもするから。何故、お月様になったのか。砂漠の、雨も降らず木陰もないような場所では、日中のお日様は命に関わる危険なものになりかねない。そこで砂漠の民は、移動するのには、夜の時間帯に月明かりを利用したりしており、太陽よりも月が重要視されていたのである、などというなんとなくわかったような理屈を捏ねたことあるけど、真相は知りません。
で、三日月に星、という国旗は多い訳やけど、満月となると、そんなには、ない。有名なところではパラオ共和国。太平洋の青に、黄色い満月。パラオの人々にとってお月様は、その生活循環にとても重要であり、満月であるのはかつての異国統治の影からの脱出の意味もある、とのこと。1979年に国旗を決めるコンテストが開催され、それで選ばれて1980年に承認されたとのこと。新しいんだね。
日の丸と似てるけど、このデザインをやった方は、日の丸とは関係ないと言うてます。デザインした本人が言うてるので間違いようもないけども、なんか、パラオの国旗は日本国旗に由来し、「パラオの国旗の月は日出る国日本によって照らされて輝くと解釈するが、そのことをパラオの人たちは恩着せがましいので言わない」などと言うてる系統の人も居る、と、ウィキに書いてます。なんだそりゃ。
ラオスの国旗はこれで、白丸はメコン川に昇るお月様なんだそう。これは、独立戦争での勝利によってつくられた、国旗。
そしてバングラデシュ。幾度か書いてきたように、弊社では、バングラデシュ人の方が何人か働いてくださってます。ご近所の高知大学農学部の縁で。その国旗は、緑地に、赤い満月。これも、独立戦争寺にデザインされた国旗ね。対立関係にあった西パキスタンの国旗が、イスラム教国家らしく三日月に星だったことに対抗して、満月にしたと言います。その際、日本の国旗も「参考にした」そうやけど、あくまでも意匠として参考にした訳で、日本が偉い訳でもなんでもないけど、ここにも「なんだそりゃ」系統の人は居るみたい。知らんけど。
満月。
次の満月は、はや、中秋の名月になる訳か。はやいねー。よさこいも過ぎ、山ではそろそろツクツクボウシ。