ヤマモモと亀蔵と藻谷浩介さん〔7003〕2022/06/18
2022年6月18日(土)小雨
昨日は、3年振りに対面で開催した、高知県牛乳普及協会の総会。久々に関係各位が揃って、リアルでやりました。業会の関係者が顔を揃える、というのは大切なことだと、改めて感じた次第です。リモートでできることはリモートで、リアルでやった方が良いことはリアルで。コロナも3年目になると、そういったサビ分けができるようになってきた気がします。いろいろ慣れたしね。
で、今朝出勤してきたら、玄関横の机の上がこんなことになってました。こないだ紹介したヤマモモが食べ頃になってきたので、収穫したんですね。一昨日、ひとつ食べてみたけど、美味しかったです。梅雨になると、高知県人はやっぱしヤマモモやね。
このヤマモモは違うけど、やっぱし亀蔵ブランドが大きくて甘くておいしい、とされてますねー。十市の山にある1本のヤマモモの巨木。その木から生る実が美味しいことを発見した島田亀蔵さんが、それを原木として接木で広めていったのが、亀蔵ブランドのヤマモモ。
以前、その原木を探して十市の山へ入ったこと、あります。そこに書いているように、島田亀蔵さんの直系は、今は東京へ行ってしまい、十市には残っていないそう。しかし、亀蔵さんが高知に広めた亀蔵ヤマモモは、今も高知の食卓を楽しませてくれています。ありがたいありがたい先人の努力。
ところで昨日の高知新聞。あの、藻谷浩介さんのインタビュー記事が載ってましたね。藻谷さん、ベストセラーとなった「デフレの正体」が出版される前に、ある勉強会に講師でお呼びして、お話をさせて頂いたこと、あります。僕は、藻谷さんの意見に激しく同意するものです。昨日の記事の一部を抜粋してみますね。
「何かをつくれば地域振興になる時代は終わった。アベノミクスでは株価は上がったが、経済は成長していない。」
「東京は全国から若者を吸い寄せるが、長時間労働で家賃は高い。保育所は少なく子育てしづらいので出生率は全国最低だ。このサイクルを改めなければ、人がどんどん減り、日本は消滅する。」
「若者が地方に住み、子育てできる環境を取り戻すには、学校の統廃合をやめ、病院に小児科医を構え、鉄道やバスの基盤部分を公費で維持すべきだ。求められるのは『つくる』ではなく『残す』ことだ。」
「日本は『選択と集中』で地域を切り捨てて国を残そうとしてきた。合区や道州制。市町村合併がそうだ。私の考えは逆で、地域を残さないと国が滅びる。足の小指が腐ったのを放っておいたら、全身に毒が回って死んでしまう。」
「いの町を守るためには、吾北や本川地域を大切にしないといけない。」
「『都会が良くて、田舎は駄目』という考えは日本の特殊な発想だ。」
「資本主義の『資本』には、人、モノ、金、情報などがある。東京はまるで金だけが資本のように言われているが、畑や山、海、隣近所との人間関係も立派な資本だ。東京のマンションよりも、集落活動センターが機能している土佐町石原の方がよっぽど資本主義が回っている。」
みなさんは、どんな風にお考えですか?