北山の翡翠、蛇紋岩、植生〔6990〕2022/06/05
2022年6月5日(日)曇り
そろそろ梅雨入り時期が近づいてきたけど、お日様、もうちょっと頑張って欲しい。日本の酪農家さんを守る為にも、もうちょっと晴れて暑い日が続いて欲しいね。欲しい。
と、願いつつ、午前中は会社行ったり用事したりしてて、午後から北山RUN。久々に、北山を走ってきました。いつ以来か思い出せないくらい久し振りの、RUN。
三谷往還の道沿いには、見たことない新築の家が何軒も建ってて、時の流れを感じさせてくれました。
で、今日の目当ては、ここ。以前にもご紹介した、北山某所の翡翠。前回は、自転車で行きました。ベージュの折り畳み号。今日は、自分の足でのRUN。まあどっちにしても高知市内からだと200m近く駆け上がるので、苦し心地いいです。
これが翡翠だと教えてくれたのは、とある石マニアの県庁職員Nさん。これ見ただけで翡翠とわかるのが、すごいね。僕も、最近はチャートとか蛇紋岩とか石灰岩は、すぐにわかるようになってきました。花崗岩はもちろん。でもね。この、谷筋に転がる薄緑の石が翡翠であるなんて、わかるわけがない。Nさんは、これ見ただけで翡翠と直感し、大学の研究室で調べてもらって翡翠と確認したそう。すごいね。僕らはまだまだ勉強、足りません。
この高知市の北山は、あちこち、蛇紋岩の露出が見えます。蛇紋岩が多いと、そこを通って流れる水はアルカリ性になります。成分が空気とが特異な反応をして、独特の成分となる為に、農業するには適していないそう。そして蛇紋岩質の土壌からは、独特の植生が形成される。普通の植物が育ちにくい為に、独特の草原を形成したりするらしいです。
蛇紋岩由来の独特の草原が見られたのは、逢坂峠。今、工業団地みたいになっている場所が、植物学的にも地質学的にも、とても魅力的な場所であったことは、あまり知られてません。
蛇紋岩質の土壌で育つ、独特の植生。高知市民の花、トサミズキは、蛇紋岩地帯に生育します。ドウダンツツジとか、牧野博士で有名になったバイカオウレンも、蛇紋岩質で育つ植物。土佐独特の、植物。
僕らにとって当たり前の、山深い風景は、実は、独特で特殊な植生をもたらす蛇紋岩の風景だったのでした。
そんな中に、突然転がる翡翠。不思議な山、北山。