11年目の3.11〔6904〕2022/03/11
2022年3月11日(金)晴れ
今年もまた、この日がやってきました。あれから丁度、11年。
あの日の朝、高須の田んぼに代かき用の水を張る風景を撮影したのをよく覚えてて、毎年この日を迎える度に、そういう季節になったことを思い出すのでした。そう。季節はもう、春。
しかし新聞には、なかなか厳しいニュースが並びます。
本来ならば、今日の新聞は、3.11関連の記事が大きな見出しでずらりと並ぶところでしょう。ところが、ウクライナの記事やコロナの記事が目立っており、いつものような3.11の紙面ではありません。象徴的だったのが、「きんこん土佐日記」。くにえさんの、「東日本大震災を忘れたらいかんねえ」というセリフから始まる今日の作品は、四コマ目が「新型コロナウィルスの・・」「ロシアのウクライナ侵攻で・・・」に続いて「さあ!人間まだまだやらないかんことがこじゃんとあるぜ!」で締め括ってます。さすが「きんこん」。
11年目の3.11で、その記憶は絶対に風化させてはならず、そして南海トラフ大地震の当事者である僕たちは、その教訓を活かしていかんといかんのは、言うまでもありません。大自然の力とは、うまく折り合いをつけていく人類の知恵が何より大切。
コロナに関しては、人類が太古の昔から向き合ってきた感染症との戦い。欧州の人口を半減させたり、中南米の原住民を壊滅させてきた、感染症。これも、人類の知恵で解決していくしか、ありません。まだまだ理解できていない地球の、大自然の営みと、うまく折り合いをつけていく人類の知恵。
そしてウクライナ。
確かに、かつての大日本帝国も含め、こういった侵略、戦争、諍いを続けてきたのが、人類。でも、このグローバル社会の中で、そういったことは減ってきたのかと思っていたのは、あまりにも楽観的過ぎたみたいですねー。人類の思考や行動こそが、人類の知恵で対処するのに一番難しいものかも知れない。そんなことを考えさせられる、昨今の動き。太古の昔から繰り返してきた愚行が、いつまでもいつまでも繰り返されるのは、いかがなものかと思うけどね。
よしきさんの「さあ!人間まだまだやらないかんことがこじゃんとあるぜ!」は、重いと思う、11年目の3.11。