八代の舞台〔690〕2005/03/06
2005年3月6日(日)晴れ!
こぢゃんちえいお天気の日曜日になりました。心地えいですね、こんな日曜は。ひまわり太郎も久し振りに浮かれ出て少し遠くまで走りに行っちょりました。
本社を出発、鏡川をひたすら遡行します。いつものように北岸をずうっと走ります。天神大橋から柳原橋、月の瀬橋、新月橋、紅葉橋、鏡川橋をくぐり、JRの橋をくぐると米田橋が見えてきます。この橋を対岸へ渡り、また川沿いに遡行しますと宗安寺橋に出ます。ここから、いつもとは趣向を変えて西の山の方へ曲がり、峠を越えて下ったところが伊野町の八代(やしろ)という所。季節になりますと、このあたりの農家の皆さんが実らせたとうもろこしをあちこちで直売するのが名物で、「きび街道」とも呼ばれる地域。
ああやって販売するのは、その場所で生産する農家の方だけに認められちゅうがですね。ひまわり本社の事務員さんの家がこの界隈の農家でございまして、そのお家もご多分に漏れずとうもろこしをその時期だけ直売するので、そのへんの事情を教えてもらいました。
その八代には八幡様の森があります。長い石段をえっちらおっちら登りますと、八幡様の社殿に向かい合わせになってご覧の建物がございます。これが、国指定重要有形民俗文化財に指定されちょります「八代の舞台」。昔から神楽が奉納されよったんですが、徳川時代に全国的に歌舞伎が流行、「氏神様は芝居がお好き」とのことから歌舞伎奉納が行われるようになったそうです。この建物には昔ながらの農村歌舞伎の形式がそのまま残されちゅうことで有名。舞台を覗き込んでみますと、中央に円形の大きな板。これは回り舞台(皿廻し式)だそうです。他にも太夫座、花道、スッポン等を有しちゅうという、地芝居の一典型をなすもので、全国的にも珍しい逸品ながやそうですね。
毎年、この八幡様の神祭の日(11月5日)には土地の老若男女相集い、この舞台で賑やかにお祭りをするそうです。見てみたいですね。
この八幡様にお参りして、伊野町を通り抜けて仁淀川を渡り、ひまわり太郎お気に入りの「蘇鶴温泉(そかくおんせん)」に久々に浸かってビールを飲んでおでんを食べて波川駅から汽車に乗ってモンて来ました。
素敵な日曜日、羨ましいですか?