赤レンガ小径〔6898〕2022/03/05
2022年3月5日(土)晴れ!
昨日今日と、大分で無事任務を果たして、今、高知へ帰っております。ここは八幡浜。正確に言うと、保内。ほない。
国道九四フェリーに乗ると、必ずと言うてもいいくらい「保内運送」さんのトラックに遭遇します。たぶん、国道九四フェリーの一番のお得意さん。トラックの中を見ている訳ではないので、どういう荷物か確認した訳ではないけど、その多くが「あわしま堂」さんの商品であることは、想像できます。「あわしま堂」さんは、保内に本社を置く大きな大きな和菓子メーカー。西日本でスーパーの和菓子売り場を見ると、必ず並んでいる「あわしま堂」のお菓子。その本社、工場があるのが、保内。
幾度か「あわしま堂」さんにお邪魔して、工場見学をさせて頂いたこともあるのですが、保内の町を歩いたことってありませんでした。そこで、本日、九州からの帰りがけにちょっとだけ寄り道して、保内。ネットで調べると、保内は「明治の町並み」で有名なんだそう。知ってました?
僕のツボではないか。
八幡浜は、海産物のイメージが先行するけど、その隣の保内は、明治期に海運、鉱山、紡績で栄えた町。こんなページがありました。いいですねー、明治の町並み。
明治という時代は、劇的に西洋文明が取り入れられつつ、それを日本式に咀嚼していった時期。だから、独特の様式を備えた建築物とか構築物とかが多い。そんなデザインを代表するのがレンガ積み。でました。久々の赤レンガの話。
こないだ、赤岡の赤レンガ商館の記事のこと書いたけど、赤岡は、江戸時代から明治にかけて、商人の町として栄えました。なので、素敵な町並みが残ってたりする訳やけど、ここ保内は、すごい。
四国初の紡績会社の名残をとどめる「旧東洋紡績赤レンガ倉庫」や、旧白石和太郎洋館は圧巻。その洋館の横の狭い道の先にあるのが「赤レンガ小径」。この鄙びた感じ。明治の赤レンガ壁が、かなり古くなっているのに現役で立っている風景は、その道の狭さとも相俟って、素敵な雰囲気を醸し出しておりました。いいねー。いい。このにっこり読者ならもうおわかりの、イギリス積みだ。
僕に絵画が描けたなら~
フェルメールに描いてもらいたいような風景でした。
今は、みかんの出荷とあわしま堂さんが目立つ町、保内。かつては、海運、紡績で栄えた町。今日はちょっと立ち寄っただけやけど、ゆっくり歩いてみるのもいいかも知れません。
さあ。今から松山支店寄って、帰ります。まだまだ高知は遠いので、気をつけて、帰ろう。