神在居の千枚田〔6897〕2022/03/04
2022年3月4日(金)晴れ
今日は、必要至急の仕事がございまして、久々に四国島外へ向かってます。目的地は大分県の九州乳業様で、今、九四国道フェリーに乗るべく、佐田岬半島の三崎港のフェリー乗船駐車場に車を停めて、このにっこりを書いてます。
朝、4時過ぎに出勤して一仕事済ませ、4:45に会社を出発、須崎から国道197号線を走って、やってきました。4時間弱。まあ、それっぱあは、かかります。遠いですきに。
でもまあ、以前と比べたら雲泥。僕が若手の営業の頃は、東津野とか檮原へ車で行くのは大変でしたもの。須崎まで、国道を走って1時間半。で、須崎から檮原までも、1時間半はかかってた気がします。あの頃も国道197号線やったけど、葉山から向こうは、とても国道とは思えん狭い道で、茶畑の間をクネクネと上がって上がって、やっと檮原でした。国道197号線は、イクナ酷道。
その後、道路がかなり整備されて、今みたいな高速道路みたいな道に、なりました。今もまだ、整備は進む。
前回九州へ行く時に、高野の舞台のところの、中平善之丞さんの写真、紹介しましたねー。去年12月3日のこと。今朝は、その時はなかった新しいトンネル、新野越トンネルが開通してました。短縮時間はほんの数分やと思うけど、これで、昔の茶畑クネクネのイメージは完全に払拭されましたねー。国道197号線。あの、イクナ酷道の面影は、どこへ。
その新しいトンネルを出ると、正面に、こんな風景が。見事な棚田なので、思わず車を停めて、写真撮ってきました。地図で見ると「神在居の千枚田」と書いてあります。そうか。ここが神在居の千枚田か。
ここにあるように、「かんざいこのせんまいだ」。「耕して天に至る」という千枚田。
梼原町では、「千枚田のオーナー制度」というのを設けて、その保全に取り組んでるといいます。
先人は、なぜ、こんなにも凄まじい景観を築き上げたのか。それは、地形と地質と、水の流れに由来します。水を求めて、上へ、上へ。天に至るまで、上へ。
そんな風景の中を、クネクネクネクネと通っていた道は、いつしか広く、まっすぐな道路になる。それに従い、茶畑や棚田の風景は、馴染み薄いものになっていきます。でも、ひとたび旧道へと足を踏み入れると、先人の汗と涙の結晶が出迎えてくれる。
あっという間に通り過ぎてしまうには、惜しいね。仕事で通るときも、早起きして時間に余裕をつくり、旧道を走ってみるのも、いいと思います。
さあ、仕事仕事。一路、九州へ。