初めての畜魂祭〔6896〕2022/03/03
2022年3月3日(水)晴れ!
桃の節句。
そんなめでたい日に、弊社では「畜魂祭」。ちっこんさい。
こないだも書いたけど、日本という国では、家畜の慰霊祭を結構普通にやってますが、これは地球上では珍しいこと、らしいですね。日本人には無宗教が多い、みたいな言われ方をすることがあるけど、生物の、根源的な自然崇拝という意味では、かなり濃厚な宗教感を持ってるんではないか、と思ってます。アニミズムを原始的で下等なもの、と捉える向きもあるみたいやけど、人間が人間になったときからの大自然との向き合い方を根源とするこの感覚は、とても重要なものだ、と、考えてます。
そんな訳で「畜魂祭」。図書館で調べてみたら、2020年3月31日の高知新聞の記事に、高知農業高校の「畜魂祭」の模様が紹介されてました。その記事には「実習や病気などで死んだ牛や豚などの霊を弔う」のが「畜魂祭」と書かれてます。それが一般的な理解なので、乳業メーカーが「畜魂祭」をやることって、珍しいことだったりします。
でも、広い広い意味では、乳業メーカーは牛さんの「命」を頂いている訳で、「畜魂祭」を執り行う意義はあるんだと思いますよね。
新聞によると、農業高校では、毎年3月に、校内の「畜魂碑」の前で執り行っている「畜魂祭」。2020年は、コロナの影響で「畜産クラブ」の5人と教職員だけで規模を縮小して開催、とあります。残念やけど、仕方ないねー。今年はキチンとできるんでしょうか。
弊社では、こないだ設置した「畜魂碑」の前で、高知大神宮さんの神官さんをお迎えしての神事。厳粛な雰囲気の中、乳牛への感謝の念を捧げ、「畜魂碑」に入魂しました。いや、これは、気が引き締まるし、いいね。
この「畜魂碑」の台座は、昨年、弊社の社員さんたちが手作りで制作。その上に、先日出来上がってきた碑を乗せて、本日、初めての「畜魂祭」。
全部を業者さんに任せるのではなく、できるだけ手作りで、というのも、いい。感謝の思いが込められてますねー。
本年でひまわり乳業も創業100年。牛さんのおかげで、100年。本当にありがとうございます。これからも、どうかよろしくお願い申し上げますね!