アンタレスと金星と、巡る季節〔6880〕2022/02/15
2022年2月15日(火)晴れ!
こないだ、未明にこの道を自転車で走ってて、あまりの星空の美しさに感動したもんで、今朝は出勤途中に立ち寄って撮影してきました。自転車ではないけど。
ここは住吉野。船岡山に住吉大明神が鎮座まします、住吉野。この東が西野々で、西が伊達野。その西が介良野。今は良田が広がる地域やけど、「野」がついてることから、大昔は田んぼには適していない場所であったと推測します。その証拠に、このエリアだけ、香長条里になっていない。こんな感じで。つまり班田収授で税金をかけられる土地ではなかった、と思うのであります。たぶん、河川が入り乱れる湿地帯。
そして、夜空。夜明け前の澄んだ空に、夏の星々が煌めく。輝く。
東の空には、夏の大三角形、ベガ、デネブ、アルタイルが見えてます。冬の大三角形みたいな正三角形ではないので、なんとなく印象が薄い、夏の大三角形。それよりも織姫彦星の方が馴染みある、星々。
で、僕にとってもっともっと存在感があるのが、さそり座。このにっこりでは幾度も触れてきた、さそり座。さそりの心臓がアンタレスで、アンチアレスで、アレスに対抗するもので、火星に対抗する赤い星。土佐では、そのアンタレスを真ん中にして、つまり支点として、上と下の星を天秤棒にぶら下がる荷物に見立て、しなって見えるほどお米が豊作になる、ということで相場を読む参考にした、てな話も幾度書いてきたことか。
このにっこりひまわり内で「アンタレス」で検索したただけで、こんなに出てきてしまった。たぶん、全天の恒星の中で、シリウス、ベテルギウスに次いで書いてきた星、アンタレス。
コロナ前なら、この時刻にこうやって星々を撮影してたら、必ず飛行機が飛んでるのも見えていたと思います。今はコロナ鎖国で、飛ぶ飛行機も減ってて、静かな静かな空。
人間の営みとは関係なく、美しく輝くさそり座。そしてアンタレス。東の空低く、金星も昇り始めました。明るいねー、金星。
あのアンタレスが、夕闇の中に浮かび上がる季節には、コロナも少しは大人しくなっているでしょうか。その頃には冬を代表するシリウスが未明の空に輝き始め、季節は巡る、風車。そうやって巡りながら、コロナも、生活の中に溶け込んでゆき、少しづつ、少しづつ、人類の生き方が変わってゆく。
僕らも、同じように巡る季節の中で、変わっていかんといけません。