バレンタインデーか〔6879〕2022/02/14
2022年2月14日(月)曇りのち晴れ
2月14日は、バレンタインデー。ウィキ見たら、日本で、女性から男性にチョコを贈るというガラパゴス的風習として定着したのは、1970年代後半と書いてます。そうやったっけ。
1970年代後半と言えば、僕がまさに高校生の頃。で、あの頃たしかにチョコを贈る風習はあったけど、その前から一般的になってなかったっけ。記憶が曖昧なのは、あんまし縁がなかったからかどうなのか。知らんけど。
とにかく、あまりお菓子が売れない2月に菓子業界が発案して始めた、という話。真偽のほどは知りませんが、まあ、当たらずと言えども遠からずなんでございましょう。ウィキ見ても、その発祥由来については諸説あると書かれててます。間違いないのは、お菓子屋さんのプロモーションだったこと。たぶん現在も、一年で一番チョコレートが売れる時期なんでしょう。昨日の日曜日、今日のために準備した女の子も多いんでしょうかね。
日本で風習として定着してから、もう、半世紀近くになる訳で、僕らにとっては少なくともバレンタインデーと言えばチョコな訳で、節分に恵方巻きよりはずっとずっと馴染みがあるのである。あります。馴染みはあるけど、縁はない。そういうことって、ありますよね。
まあ、ある業界がプロモーションとして記念日を設ける、という手法では、最も成功した例と言えましょう。お店のチョコレート売り場、昨日までは賑やかでした。チコレートは日持ちするので、こういう販促企画には向いてますもんね。恵方巻きみたいに廃棄が問題になったりはしませんな。仕入れし過ぎて、少し安売りし始めるというのはありますが。
一年間のある時期だけ、突出して売れるもの。
バレンタインデーのチョコ。母の日のカーネーション。節分の恵方巻き。
この中で、業界プロモーションと関係ないのは、母の日のカーネーションですね。アメリカの南北戦争で負傷兵のケアを行なっていたアン・ジャービスが、1905年に亡くなる。で、その娘さんが、1907年5月12日に、亡き母を追悼する会を教会で行い、母が好きだった白いカーネーションを参加者に配ったのが、母の日、そしてカーネーションを贈る起源となってます。ここには、業界の魂胆はまったく介在せず、純粋に席亜重へ広がっていった、新しい、素敵な風習。
花業界は関係、介在してないけど、母の日直前は、たぶん一年で一番カーネーションが売れる日。これもまた、生物なので、生産数量や仕入れ数量は難しいですね。
牛乳業異界には、そんなドラマチックなプロモーションが存在しません。それこそ日持ちのしない食品なので、ある時期だけ突出して売れても、それはそれで困るのであります。このところのニュースとかで少しだけ認知されてきたと思うけど、牛乳くらい需給調整の難しい食品は、ありません。
いつものように、例年のように、過不足なく生産され、過不足なく消費される。それこそが、僕らの業界にとっては一番良い状態だったり、します。
バレンタインデーのチョコ業界は羨ましいけど、あんまし羨ましくもないのです。
コロナで休校が増えたりしていますが、需給がうまくいくことを祈りながら春を迎える、牛乳業界。
そんな訳で、今朝は、ひまわり乳業が過去につくった、販促用のノベルティグッズの一部を並べてみました。コップが多いねー。レトロなのやら四コマ漫画入りのやら。たくみくんスプーンも、あります。一年の中の特別な日、ということでなくて、一年を通じてずうっと愛していただきたいのが、牛乳です。