野市の風景、これから〔6863〕2022/01/29
2022年1月29日(土)曇り
ああ。1月も、あと3日か。こないだ楽しいお正月やったのにね。還暦を過ぎ、時間の流れが加速する。
ここは野市。Googleマップで見ると、この辺。既に当たり前の景色やけど、記憶を辿るとこんな景観になったのも、つい最近のこと。還暦じじいの感覚ではね。
スマホに表示されてるのは、古地図散歩というアプリの、1980年代の地図。青丸の場所が現在地ね。そう。僕が20代の頃、南国工場で製造の仕事やってた頃は、この地図のような風景でした。既に国道55号のバイパスはできてたけど、そのバイパスは野市の田圃をつっきる道。ロードサイドに店は少なく、野市の市街地、野市の賑わいは、今の旧道にありました。
この南北の道路ができたのはいつ頃だったろう。バイパス沿いにホームセンターやファストフード店、コンビニが並んだのはいつ頃だったろう。最近のことみたいにも思えるけどね。還暦じじいの感覚では。
この、紳士服のロードサイド店やホームセンター、ドラッグストア、コンビニ、全国チェーンのカレー屋さんなどが並ぶ風景って、場所の感覚を麻痺させてしまうよね。ここは、いったい、どこだ?
ここが北海道の地方都市、と言うても、まったく違和感ありません。つまり、日本列島どこへ行っても同じような風景の場所が増えたんですね。この数十年で。地方の個性は、全国チェーンに駆逐されて。
そしてアッと言う間にできあがった、金太郎飴のような街。
しかし、今、日本は超高齢化社会を迎えて、社会が変革期を迎えております。高度成長はとうの昔に終焉し、経済力で世界のトップクラスだった社会も、今は昔。
ヨーロッパの地方都市を考えてみよう。僕らが若い頃は、アメリカや日本に押されて活力が無くなったように見えていた、ヨーロッパの地方都市。ところが今は、なんか、それぞれが個性を発揮しつつ、活力を取り戻しているようにも見えます。僕の気のせいかも知れんけど。
最新のIT技術と、歴史や伝統がうまく混じり合い、豊かに見える社会ができてきているような気がするのは、気のせいでしょうかね。
そんな訳で、これからの日本社会も、僕らが想像できないようなものに変わってゆきます。いや、素敵な社会にしていくには、やはり、どんな国、社会にしていくのか、という思想が必要なんでしょうな。
このスマホの風景が、アッと言う間に、こんなになりました。
そして、たぶん、アッと言う間に、想像もしてなかったような街の景観が現れるんだろう。それが素敵なものになるよう、考え、努力していかんといけません。それは、流れに任せておいてできるものではない、自然の競争原理で実現するものではない、ということは、直感的に、わかります。
還暦じいじの直感ではね。