須崎のロマン〔6862〕2022/01/28
2022年1月28日(金)晴れ
連日の新聞ネタで申し訳ないです。まあ、このご時勢、あんまし外をウロウロするのもアレやしね。しまかに部屋の中で、にっこり書いたり仕事したり。
いや、この記事、感心しました。すごいね。いや、なかなか素晴らしい。
「空海ゆかりの巨岩!?発掘」という見出しが目をひきます。僕の好きな須崎市。休日に、鍋焼きラーメン食べて、織平庵でまったりするのがマイブームの、須崎。その須崎に、大善寺さんというお寺さんがあります。須崎の市街地と、道の駅とかがあるエリアとの間にある山の上に、鎮座まします。Googleマップで見るとこんな感じで、地理院地図の地形分類で見たら、こう。明らかに、この山は、かつて、須崎湾に突出した岬であったことがわかります。現在の市街地とかは、海だった。
そんな風景が広がっていた平安時代、ここを往来する人々は、基本、山を越えて歩いておりました。しかし干潮時には、その岬を廻って歩く人も居たようです。ところが、足場も悪くて危険な岬で、海難事故も頻繁にあったとのことですね。人呼んで「須崎の親知らず」。
その岬には、「波の二ツ石」という巨岩があった、という言い伝えがあるんですね。をこを通りかかった空海さんが、その巨岩の上に立って水難防止を祈願し、仏像を安置したんだそうです。今、かつての岬の先っぽに鎮座まします太師堂は、その言い伝えに由来するもの。
で。
現在は、土砂が堆積して住宅地になり、かつての面影も、ない。しかし、空海さんゆかりの「二ツ石」は、その土砂の下に残っているに違いない。そう確信した大善寺のご住職が、なんと、「二ツ石」の西側の石があると思われる土地の民家を購入、その家屋を解体してユンボで掘ってみたんですね。すごい。
そして、その熱意の甲斐あって、その、「二ツ石」の西側の石と思われる巨岩が、土中から出現した、という話ね。うーん。ロマンやねー。
言い伝えを、発掘で検証する。シュリーマンみたい。
地質でいうと、この界隈は四万十帯。高知市の南嶺の南側の地層とつながる四万十帯なので、砂岩、泥岩が優勢な地帯ね。新聞の写真ではよくわからんけど、砂岩でしょうか。
ともあれ、また、須崎での楽しみが増えました。住職さん、ありがとう。
やはり、ロマンってのは、大事やねー。
大事やけど、この左に写っている見出しも深刻。さあ。仕事を始めよう。