フィリピン海プレート、西へ!〔6841〕2022/01/07
2022年1月7日(金)晴れ!
大雪になるかも、みたいな予報やったけど、四国山中に雪はありません。コロナが少し心配な状況になってきましたねー。県外への移動も、そろそろ慎重にせんといかんようになってきた昨今。が、今日は、業会関係の、必要至急の仕事でございまして、汽車に乗ってます。この業界も、結構コロナに翻弄されてます。そろそろいい加減にして欲しいですね。
で、今日はマリンライナーから瀬戸内海の日の出。を、撮影しようと思ったけど、雲が多くてこんな感じ。こないだは直島からの初日の出、きれいに見えたけどね。にっこり始めてから、19年連続で初日の出を拝めているってーのも、奇跡かも知れません。
で、幾度か書いてきたように、瀬戸大橋を架けることができたのは、フィリピン海プレートが300万年前に動く方向を変えたから。そう。今日は今年初めての、本格的地学の話です。
それまで北上してユーラシアプレートに潜り込んでいたフィリピン海プレートは、その先端が、東から西へとユーラシアプレートに潜り込んでいる太平洋プレートのスラブにぶつかったのでした。300万年前の話。そこで、行手を遮られたフィリピン海プレートは、動く方向を少し西向きに変えたのでした。
そしてその西向きの動きが、現在の日本列島に大きな影響を与えたのであります。
フィリピン海プレートの西進に引きずられるように、太平洋プレートが沈み込む日本海溝が西へと移動。それにより、太平洋プレートが東から西へと圧迫することになり、島が並ぶだけの風景だった東北地方が隆起して、今のような立派な陸地になりました。そして、リニアで話題の日本アルプスが、隆起。
更に、フィリピン海プレートの西進は、陸側のユーラシアプレートに東西圧迫をもたらして、シワシワができました。それが、このマリンライナーが通る諸島であり、しまなみ海道が通る諸島である、という話は、以前も書きました。
実はそのシワシワ運動は、室戸岬や足摺岬を隆起、高知市を沈降させて土佐湾を形成している運動でもあるのでした。すごいね、地球って。
つまり。フィリピン海プレートが西へ方向転換しなければ、瀬戸内海もなければ日本アルプスもなかったのであり、静岡県のリニア問題もなかった。そして、東北地方は多島海。
室戸は隆起しないので海岸段丘は形成されず、西山金時はできません。塩飽諸島がないので瀬戸大橋も、ない。
などなど、起伏に富んだ美しい日本列島は、フィリピン海プレートの方向転換がなければ存在しなかったであります。瀬戸内海の美しい風景も、フィリピン海プレートのお陰様。
フィリピン海プレート、西へ!