小雪〔6795〕2021/11/22
2021年11月22日(月)小雨
小雨やけど、小雪。今日は二十四節気の「小雪」なんだそう。「こゆき」ではなくて「しょうせつ」。二十四節気というのは、太陽の運行を基準にして、1年を24等分したもの。冬至や夏至、春分、秋分が基準になっている訳ですな。
日本では、明治になるまで、お月様の運行を基準にした太陰暦が使用されてました。しかし太陰暦だと、その日次が、太陽の運行にまったく連動していない。すると何が起きるかと言えば、例えば農作業カレンダーなどに使えない、という深刻な問題が発生する訳で、そんなこんなを解決する為に、太陽の運行を基準にした二十四節が使われるようになりました。のだと、思います。
現代みたいな生活だと、確かに、太陽暦の方が便利。その月、日で、例年と対比したり予想立てたりできるから。こんな仕事してると重要な指標である「対前年比」みたいなのも、太陽暦があったればこそ。日時の売り上げ進捗なんてーのは、まさしく、太陽暦の賜物なのでした。
しかし、そんな忙しない生活をしていなかった昔の人々にとっては、実は太陰暦の方が使い勝手が良かった、という話も、あります。特に、潮の満ち引きが商売に関係する海辺の人々とかね。あと、今みたいに電灯が煌々としてない時代に、お月様の大きさってーのは夜の明るさに直結する訳で、それがカレンダーになってると、便利だったでありましょう。
カレンダー持ってなくても、今、何の月の何日頃か、というのは空見りゃあ想像できた、そんな時代でした。便利だったから使われた、太陰暦。でも太陰暦では農作業は、できない。そこで、二十四節気のような太陽暦的数値との併用で、うまく生活していたのでした。
だから太陰暦に戻しても面白いのかも知れんね、などと妄想したけど、それはやはり無理だ。太陰暦だと、時刻の刻み方が、全然違うから。太陽が出てる時間と沈んでる時間を、それぞれ等分したのが太陰暦の時刻。だから、今の時計では、測れません。
こんな腕時計を見つけましたが、これは、毎月時刻表示版を取り替えるようになってるもので、こうでもしないと時間がわからない。
すると、秒刻みで動いていく現代社会では、使えないねー、ということになる訳で、やはり忙しない現代社会では太陽暦、ということになりそうであります。
写真は、会社の、僕の部屋から撮影した土佐くろしお鉄道の快速。後免町駅を7:55に出発して、のいち駅には7:59くらいに到着すると時刻表に記載されている、汽車。ところが、これを撮影したのは8:01くらいなんですね。そう。少し遅れが出ています。たぶん、土讃線の汽車が遅れてて、後免駅でそれに接続するこの汽車も、少し遅れて出発した、ということだと思います。
たった2~3分くらいの遅れやけど、日本人は、かなりの「遅れ」と感じてしまう。現代社会は、そんな社会。それはそれで便利なのかも知れんけど、そういうことを気にしない、お月様を見上げながら生きていた時代というのも、なんか、魅力的に感じてしまう、今日この頃。
まあ、それはそれとして、今から営業の朝礼に出て、週次報告と日次の進捗報告などを聞いたりするのでした。好む好まざるに関わりなく、僕らは太陽暦で、暮らしているのでした。