バスで、池川神楽〔6796〕2021/11/23
2021年11月23日(火)晴れ!
良いお天気の、勤労感謝の日。勤労に感謝せんといかん日なので、早朝から会社へ行ってました。その後、電車(路面電車ね)に乗って伊野へ。伊野からバスに乗って、仁淀川町池川。旧池川町。
そう。今日はとさでん交通の無料デー。今月から来年1月までの日祝日、とさでん交通全線、県交北部交通全線、それに高知東部交通の安芸までが、無料になってます。で、11月3日、旧本川村の長沢まで乗ってみた訳やけど、今日は旧池川町まで。
こういう機会でもないと、なかなか利用することのない、郡部へと向かうバス。今日は、常連さんに加えて、幾人かの小旅行者が乗ってました。みんな、慣れてきたね。利用の仕方、楽しみ方がわかってきたみたい。1月で終わらすのはもったいないね。
こないだも書いたけど、社会実験として捉えて全県下的に、平日も、長期間やってみたらいいのにね。社会の有り様が変わってくるかも知れない、などと財政を考えない無責任な妄想を暴走させつつ、旧池川町。
国道33号の通る大崎は旧吾川村で「村」やったのに、そこから更に奥に入るイメージの池川が「町」というのは、城下のお町に住む僕らにとっては、ちょっと意外な感じがありました。でも、その感覚は間違い。池川は、かつて、交通の要衝であり、栄えた「町」だったのでした。
交通の要衝。かつて、土佐から伊予へ向かう街道は、池川を通り、久万の方へと抜けていました。今の国道494号線。だから、交通の要衝として栄えた池川。
バスに乗ると、停留所の名前から、そこがどんな地形であるかとかどんな歴史があるかとかが垣間見えて、楽しいねー。こんな機会がなかったらわからんかった事。「宮が奈路」「堂の畝」「潰谷」「源治郎林」「山王」「ゲジガ谷」「切抜」などなど。
「源治郎林」の由来とか、聞いてみたいよねー。「ゲジガ谷」も。
こんなふうなヤチもないことを考えながら過ごす秋の日。無料バス企画がなければ、体験することのなかった秋の日。
池川と言えば、池川神楽が有名。そして偶然やけど、今日は池川神社の秋の大祭で、神楽が奉納される日でした。池川の町から、長い長い石段を上がると、池川神社が鎮座。近づくにつれて太鼓の音が聞こえてくる。神楽ではないけど、なにやら神事が執り行われておりました。どうやら、正午から、4時間にわたる神楽が始まるとのこと。こりゃあ何か良いことがありそう。地元のひとたちにとっての大切な大切な神事なので、邪魔しちゃイカんけど、横から撮影させて頂く事にしました。
正午前になると、地元の方以外の、神楽を見に来た人たちが10数人集まってきました。そして、装束に身を包んだ地元のおんちゃんたちが鐘と太鼓をたたきながら、冊子のようなものに書かれた祝詞みたいなのを歌い始める。そして、舞いの奉納。ここから4時間、神様に捧げる物語が演じられる訳やけど、僕は最初だけ見て、帰ることにしました。
今日は、池川で昼ごはん食べちょいて、町民バスに乗って佐川へ。今、そのバスの中で、このにっこりを書いてます。
地域には地域の文化があり、民俗があり、暮らしがある。それをどのようにして守り、伝えていくのか。そんなことを、公共交通機関で山間部を走りながら、考えるのでした。