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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

神泉駅とトンネルと更新世段丘〔6790〕2021/11/17

神泉駅とトンネルと更新世段丘

2021年11月17日(水)晴れ

そんな訳で、今朝は東京。昨日、関西雨方面で仕事を済ませてから、新幹線でやって来ました。東京。コロナ新規感染者もかなり減ったので、盛り場も賑わいを取り戻しているかに見えます。みんなマスクはしてるけど。このまま終息し、マスク外して生活できるようになったらいいねー。

 

昨夜泊まってたのは、神泉駅の近く。すぐ近くが円山町で、なんとなくイカガワシイ響きのある土地やけど、近年はビジネスホテルやお洒落な飲食店も増えてて、以前とは雰囲気、ちょいと変わってきてますねー。数年前、東京在住のJr.1号と待ち合わせて飲んだのも、神泉でした。街が小さくて坂道や路地が多いのが、とてもいい雰囲気。

 

そして東急井の頭線、神泉駅からは、こんなトンネルが見えます。渋谷駅を出た井の頭線の電車は、更新世段丘の丘を抜けて、神泉へ。東京に住んでない人からすれば、大都会のど真ん中、渋谷のすぐ横に、地下鉄でもないのにトンネルがあることって想像しにくいと思います。これはもう、正しく、東京が更新世段丘の都市であることを教えてくれる、風景なのだ。

 

この写真は、今朝6時前、神泉駅の上りホーム東端から撮影したもの。吉祥寺行きの電車が、渋谷からトンネルを抜けてやって来ました。なんと美しい風景。この写真を撮りたかったので、神泉駅近くのビジネスホテルに泊まった、とも言えましょう。満足満足。

 

今昔マップで、明治末期の地図、現在の地図、そして陰影起伏図を並べてみました。明治の地図の「神泉谷」と書いてるところに、駅ができました。谷底の、一番低い場所。その谷底に湧く泉が、神の泉だった訳だ。

陰影起伏図で、渋谷駅から円山という山を抜けてきた谷であること、わかります。神泉谷は、しんせんがやつ。その名称の由来や歴史は、このページに詳しいです。

この駅の界隈、谷底に渾々と湧く、泉があった。弘法大師の弟子の僧が、その湧水のところに浴室を建て、湯治場として、村人に入浴を勧め、「弘法湯」と言われるようになったとのこと。その湯は霊験あらたか、ということで、神の泉として人気スポットになった、という話。真偽のほどはわからんけども、ストーリーとしてはよくできてます。そんな湯治場があったことから、界隈は繁華街として栄えたのでした。たぶん、鉄道が走って渋谷駅ができるまでは、スクランブル交差点よりもこの界隈の方が繁華な街だったんではないでしょうかね。知らんけど。

 

東京は、今から数万年から数十万年前の間に形成された、更新世段丘の上につくられた、都市。なので、段丘を開削する川により、段丘と谷が織りなす起伏の多い街になっています。東京が、そんな段丘の街であることを見事に体感できるのが、神泉駅。

ああ面白かった。

そろそろ仕事を始めんといけません。


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