岩屋山の神々とコスモス〔6780〕2021/11/07
2021年11月7日(日)晴れ!
秋晴れの日曜日。このところ、高知県ではコロナ新規感染者も出てないし、今日あたりはあちこち、人出が多そうですね。今の季節だと、やはりコスモスでしょうか。そして山奥では紅葉。行楽シーズンになりました。去年に比べると、行楽マインドは少し良くなってるみたい。このままコロナも収束すていくことを願うばかり。
で、コスモス。
こないだ、まだほとんど咲き始めていないコスモス畑を紹介したけど、今はこんな感じ。今日も、コスモス観にきたお客さんで賑わうんでしょうね。「コスモス畑」と書いたけど、本来は田んぼ。稲刈りが終わった秋。それを利用して、コスモスを植えて名物にするところ、増えてきました。田んぼにもいいし、みんな喜んでくれるし、ということやね。
向こうに稲生の石灰工場群。その左が石灰山で、鉢伏山。あの山は仏像構造線の北側にあって、石灰岩の地層が厚く通ってます。そして、チャート。あの山にはチャートの巨岩がゴロゴロしてます。太古の昔から、巨岩には神様が宿ってきました。そんな訳で、おそらく有史以前から、あの山には神が棲んできたものだと推察できます。
岩屋山薬師寺。あの西麓から旧な石段を登ると、周囲を見晴るかす位置に薬師寺。山号は「岩屋山」。そうそう。昨日、山号のこと書いたけど、山号で、その山の俗称というか正式名称というか、そういう山の名前ではなくて、もっと宗教的なというか、観念的なというか、そんな名前の山になってます。薬師寺の背後に聳えるのは俗称鉢伏山やけど、薬師寺の山号は「岩屋山」。で、その薬師寺からどんどんと山道を登っていくと観音堂。岩屋観音堂。背後にチャートの巨岩が屹立してて、その巨岩そのものが、神様が降りてくる岩であったことがわかります。
その横から山道を更に登ると山頂。山頂にも、巨岩に建物を立てかけたかたちで大山祇神社さんが鎮座ましまし、岩と神様の関係を印象付けてくれます。
コスモスの話でした。
以前から、田んぼにコスモスを植えて秋の風物詩にしてたところはありました。最近の特徴として「色とりどり」。そう。以前は薄いピンク一色みたいなのが多かったけど、近年はこんな感じで、濃いのや薄いのや白いのや。 こうすると華やかで、変化があって楽しい。越知のコスモスもそうやし、高須の広大なコスモス畑も、そう。
こうやって、世の中は進化する。変化する。同じような風景が毎年繰り広げられると思ってても、少しづつ進化しているのであります。でもこれって、コスモス終わったら種採って、保管して、色とりどりになるように種蒔きして、と、お世話される方々の苦労が尋常ではない。ただ、みんなに喜んでもらいたい一心で、苦労して努力して。
そんな努力と、努力の成果を、多くの人たちが観にくる。それを、あの鉢伏山、岩屋山の巨岩に宿る神様が、見守る。そんな風景。