ボイラーデー〔6781〕2021/11/08
2021年11月8日(月)曇り
昨日の午後、用事があって帯屋町を歩いたけど、なかなかの人出でした。帯屋町をあんなに人が歩いてるのを見たのは、久しぶり。コロナの新規感染者ゼロが続いてるので、そろそろみんな、我慢するのをやめて、動き始めてますねー。
こないだ、ある大手旅行代理店OBのH君に話を聞いてみると、既に来年の旅行の予約って、どんどんと入っておる、らしい。海外旅行とかね。旅行について言えば、コロナが収束すれば、反動で、かなり活発になることが予想されるみたい。コロナ後の社会は、どうなっていくんだろう。変わること、変わらないこと。
コロナはコロナとして、地球環境の問題は、待ったなし。イギリスで開催しているCOP26も、なかなか荒れてるみたいですね。エネルギーの問題は、技術開発の問題と相俟って、なかなか複雑。これは国家レベル。地球規模で考えていかんといかん訳で、みんなが自国利益優先などばかりやってたら、時間切れになってしまう。
そんな中やけど、僕らは、自分でできることを、やっていくしか、ありません。
例えば弊社のような牛乳工場。工場を動かすためには、エネルギーが必要。主たるエネルギーは電力と、ガス。こないだまでは電力と重油でしたが。
今日は11月8日で、日本ボイラ協会が「ボイラーデー」に定めてる日なんだそう。なんでも、昔、刀鍛冶が鍛冶場のふいごの火の神を祀る鞴祭を、11月8日に行なってたのに由来するそうです。制定されたのは1936年、昭和11年だから、結構古い。その頃は「ボイラーデー」とは言わず、「汽罐祭」。日本で、産業革命の波の中でボイラーが使われるようになったのは、明治の頃。石炭ボイラーが中心だったと思います。それが重油ボイラーになり、その時代が長く続いたのでした。
牛乳工場は、たくさんの蒸気を使います。これは、主に製品の殺菌工程で使うもの。あと、洗浄とかにもね。殺菌は、通常、熱交換式になってて、蒸気の層と液体の層がプレートを挟んで交互になることで瞬間的に殺菌できる仕組みです。また、加熱するのも熱交換で、蒸気を使用。
低温殺菌(65℃30分)でも、65℃に加熱するのに熱交換器機を使うので、蒸気が必要。今の所、これが世界標準で、なんのエネルギーを使うにせよ、蒸気が必要なことには変わりないのであります。
そのボイラーですが、弊社では、重油のボイラーからガスのボイラーに変更しています。写真は、その燃料タンクのひとつ。ガスの方が重油よりも燃焼効率が高くて、二酸化炭素の排出量が抑えられるんですね。今の所、ぼくら中小企業の牛乳工場でできる最善は、こんな感じ。こっから先は、化石燃料に依存しない方法とかの技術開発がどう進むか。
そう。国や地球レベルで、地方中小企業も含めて対応可能な環境対策が、これから必要になります。それぞれの自由意志での対応では、限界がありますきんね。
それぞれで、できることを、できる限り。
弊社の、ストローレス紙パック導入も、その一環。この日本で初めての取り組みは、日本国中で反響を呼び、来年度からかなりの地域の学校給食で取り入れられる見通しになってます。北九州市や鹿児島県、そして、首都圏でも。報道されてるのはこれだけですが、実際はもっともっと広がる勢いになってきてますね。地球環境を守る動きは、僕らが思っているよりも、たぶん、ずっと速い。それぞれで、できることを、できる限り。