DMV発進へ!〔6778〕2021/11/05
2021年11月5日(金)晴れ!
昨日、一昨日と、電車バス無料デーのこと書いたけど、今朝はDMV。この記事にあるように、いよいよ認可が下りて、年内にDMVの運行が始まるとのこと。やっとここまできたか。
DMV。Dual Mode Vehicle。デュアルモードビークル。
列車が走る線路軌道と、一般道路と、両方を走れるようにした交通機関。まあ、バスと汽車の両方ができる乗り物、という訳やね。日本国内で鉄道の新線建設がほとんど無くなり、また、赤字路線の3セク化や廃止が進む中でクローズアップされてきたのが、DMV。
元々、北海道で開発が進んでいたDMVやけど、JR北海道で事故やらなにやら続いた関係かどうか知らんけど、北海道は営業運転を断念。営業運転にたどりついたのは阿佐海岸鉄道だけになった、という経緯があります。これが成功したら、全国でも導入が進むかも知れんけどねー。
で、阿佐海岸鉄道のDMV。
起点は、阿波海南駅。JR牟岐線は、そこで終点になってます。行き止まり。そこでDMVに乗り換えて線路の上を走り、甲浦駅で線路から道路へ下りる。そこからは道路を走って、室戸まで。
ウィキを読むとわかるけども、このDMVは片運転台で方向転換ができんので、地上駅である阿波海南駅に方向転換できる設備をこさえることで対応してるそう。阿波海南駅をGoogleマップで見るとこうやけど、まだこの写真は更新されてなくて、たぶん現在はひっくり返す設備ができてるんだと思います。
そして甲浦駅で線路から道路へと下りていくスロープが、これ。
このDMVの問題点は、まずは乗客の数に限りがある、ということ。そして片運転台で方向転換ができないということ。
まず、乗客数。これはバスを改造してつくられたもの、というところで限界があるんでしょうねー。でも、連結可能にすることはできるみたいなので、鉄道部分は連結して走り、道路に降りてから行き先別のバスに切り離す、ということは、考えられます。
もっと重要な問題点は片運転台。これだと折り返せない。なので、JRへの乗り入れができん。やはり僕ら鉄ちゃんのイメージとしては、徳島駅からJRで甲浦駅まで走り、そこから道路を走って室戸経由で奈半利駅。そこから再び鉄道に乗って、高知駅へ。これだ。その為に解決しなくてはならない一番の課題は片運転台と見ました。どうでもいいですか?
とにかく世界で初めての試み、DMV。世界初ですきんね。だから色々と制約があるのは当然で、まあ、運行を始めてみて、未来に向けて検討していくしかないのでありましょう。
実は、弊社も今、東洋町方面への物流問題を抱えてます。室戸から東洋町への物流が、なかなか難しい。このDMVがうまく活用できたらいいのに、などと妄想している今日この頃なので、つい、この話題を書いてしまいました。
ともあれ、年内運行開始。一度、乗りに行ってみなくっちゃ。ああ。無料バスは安芸までか。室戸まで無料だったら良かったのに。と、昨日の話に戻るのでした。