くじらドームの朝〔6757〕2021/10/15
2021年10月15日(金)晴れ!
暑いですね。来週からは一気に冷え込むという予報なので、夏の名残を楽しんどきましょう。ここは高知駅。
朝7時発の特急「南風」に乗って、日帰り出張に出掛けております。こういう仕事での人の往来、少しづつ戻ってきております。このままコロナも収束するのを祈るばかり。
この右手が、特急「しまんと」と「南風」を連結した車両。近年導入された2700系気動車。座席に電源はあるし、車内Wi-Fiがあるので便利便利。今も、Wi-Fiでネットに繋いでこのにっこりを書いてます。
この「南風」という名称は、なかなかいい。なんぷう、と読むのもいい。
昭和47年に特急「南風」として登場したとき、予讃線の特急が「しおかぜ」なので「みなみかぜ」と読むのかと思うたことでした。「なんぷう」の方が、なんか涼しげで、いい。
名前って大事です。国鉄で「南風」という名称が最初に使われたのは、昭和25年の、高松須崎間を走った準急なんだそう。当然やけど、蒸気機関車。で、ウィキによると、高松高知間の所要時間は、下り4時間4分、上り4時間31分を要していたとのこと。上りと下りで所要時間が違うのが、面白いですね。土佐山田駅から新改駅を経由して繁藤駅への山登りと、箸蔵駅から坪尻駅を経由して讃岐財田駅への山登りが、当時の蒸気機関車にとっては難行苦行であったことが、この所要時間からわかるね。どちらも、今は秘境の駅として人気のスイッチバック駅がありますきに。
今朝の特急は、土佐山田駅から琴平駅までの所要時間が87分。同じ時間帯の、下り特急は、停車駅が同じで83分。そうか。今も、上りと下りでは、下りの方が少し速いのか。知らんかった。世の中、知らないことだらけ。
と、ここまで書いてきて、汽車は土佐山田駅から山を登り始めました。おう。さすがのWi-Fiも、トンネル入ると使えんのか。そりゃあそうだね。そりゃそうだ。
いや、名前って大事、という話でした。
この高知駅の新駅舎が開業したのが、2008年2月のこと。それまではこんな駅舎でした。で、以前にも書いたように、高架になってドーム型の素敵な駅舎ができたので、愛称が公募されたのでした。採用になったのは「くじらドーム」。覚えてますか?
この素敵な駅舎は「くじらドーム」という愛称が付けられているのであります。しかし、多くの高知市民にとって、高知駅ってそんなに馴染みのある場所ではないし、商業施設があったりする訳でもないので、「今日はちょっとくじらドームへ遊びに行ってくるね」などという会話も弾まず、従ってその愛称がみんなに親しまれる、ということにはなっていない、と、思う。
僕は、応募せんかったけど、「ソラド」という愛称を考えてました。青い空に似合うドームだから、「ソラド」。
でね、
♪ソラド(上のド) ソラド(上のド) ソラド(下のド)
というテーマをつくって、列車の到着時なんぞにホームで流す訳だ。今考えると、応募せんで良かったね。ああ。恥ずかしい。