蚊取り線香と居住満足度〔6758〕2021/10/16
2021年10月16日(土)薄曇り
高知はまだ暑いので、蚊がいます。蚊といえば、蚊取り線香。
この蚊取り線香というやつは、便利ですねー。なんとなく懐かしい香りもするし。今日は、この蚊取り線香というやつが、いつ頃からあるのか、調べてみました。
そもそも日本には、「蚊遣火(かやりび)」という風習があったそうです。明治から昭和初期にかけて編纂された「大言海」には、蚊遣火について、「夏、蚊ヲ逐ヒ遣ラムガ為ニ、燻ベ立ツル烟。」とあって、草を燃やして煙で蚊を追い払っていた訳です。
明治になり、除虫菊という、蚊を追いやる成分を含む植物が、アメリカから輸入され、それを和歌山の上山英一郎さんという人物が、線香に練り込むことを考え出したのが、蚊取り線香のはじまりはじまり。
でも最初は棒状のもので、失火の危険もあるし、そもそも燃えてる時間が短い。そこで上山さん、この渦巻き状のものを考えつきました。これだと安全だし、長持ちする。よく考えついたねー。そのお陰でどれだけの人命が助けられたか、計り知れません。
蚊ってーのは、地球上で一番多くヒトを殺している生物。圧倒的に。年間725,000人殺してて、第2位は人間で、3位の蛇は50,000人だから、とにかく蚊は圧倒的なのでした。その蚊を追い払い、やっつける蚊取り線香。偉大な発明だ。
そしてこの素敵なフォルムは、明治以降の工業製品のグッドデザイン大賞をあげてもいいくらい、素晴らしいデザインやと思います。見た目も、そしてその見た目が機能につながっている点も、すごい。
ところで、全然話は変わるけど、ネットに「居住地域の満足度が高い都道府県ランキング」というのがありました。で、男性のランキングが、これ。高知県は全国第21位。なるほどね。
では女性も同じくらいの満足度なのかな、と思いながら女性のランキングを見てみたら。すごい。堂々の47位ではないか。
つまり、男性は高知居住にそこそこ満足しているが、女性はそうでもない、ということなのか。飲んでダラダラ過ごすのが好きな男性にとって、高知は住みやすいけど、飲んでダラダラする亭主を抱える女性にとっては住みづらい県なのか。
まあ、この手のランキングって、群馬県の知事ではないが、あんまし意味ないよね。アンケートにどんなスタンスやメンタリティで答えるのか、という県民性にも左右されたりするしね。
ただ、同じ県民で男女格差がある、というのは、それはそれで理解できるような気もせんでも、ない。
ところで、蚊。ご承知の通り、人間の血を吸うのは、メスの蚊。繁殖のためのエネルギーを血液から摂取している訳だ。だから、刺しやすい動物がたくさん居る場所では、メスの居住満足度が高いのだろうと思います。ヒトの出す炭酸ガスやニオイなどを感知して、血を吸いにやってくる。酒飲んだら、呼吸数が多くなり、体温も高くなるから、蚊にとっては刺しやすいということに、なります。酔ってて反応鈍いしね。
つまり、酒飲みの多い高知県では、人間の女性の満足度は低いが、蚊のメスの満足度は高い、ということになるのだろうか。知らんけど。