室戸方面、バスの旅〔6756〕2021/10/14
2021年10月14日(木)晴れ!
夜が明けるのが遅くなってきたけど、会社のキンモクセイはまだ、匂わない。まだまだ夏の風情の、高知県地方。
こないだ、1964年当時の国鉄バスは、高知と松山の間を、特急で3時間35分、各駅停車で5時間40~50分で結んでいた、という話、書きました。
それで、ふと、昔は室戸方面へ行くのにどれだけかかっていたのかが気になりました。調べてみよう。
この写真、右手が、交通公社時刻表復刻版1964年9月号。これ見ると、当時のバスは、高知安芸間を1時間半で結んでること、わかります。意外と、速い。左は2020年10月の時刻表で、高知安芸間は1時間半。一緒だ。半世紀以上の時が流れでも、バスの所要時間は一緒。これはなかなか。
当時は、まだ南国バイパスもできていないし、県東部の各市町村のバイパスも、ない。いちいち街中の狭い道を通っていたはずで、それなのに高知安芸間が1時間半。いや、ちょっとビックリしました。バイパスはともかく、道路ので整備は結構進んでいたのかも知れない。それにしても速いけど。
で、安芸から東。1964年当時の時刻表では、所要時間にバラつきがありますが、安芸から室戸まで概ね2時間半から3時間かかってます。合計すると、4時間から4時間半。確かに、安芸から東の道路はまだまだ整備されてなかった記憶が、僕にもあります。
田野に先祖代々の墓所があり、お墓参りは田野へ車で行く訳やけど、途中にまだ未舗装のガタガタ道があったりして、僕は酔いました。とんでもない時間がかかっていた記憶があるけど、この時刻表見たら、たぶん高知から田野までは自家用車で3時間くらいですね。そんなもんか。
ちなみに、現在のバスは、安芸から室戸まで概ね1時間半。ここは、半世紀以上経過する間に、所要時間が半分以下になりました。今は、乗用車で行くと、田野まで1時間半かからないし、室戸まで走っても2時間。まあ、これもざっと半分の所要時間になりました。半世紀ですきんね。僕の感覚ではついこないだのことやけど。
料金は、高知室戸間で、1964年は340円で、現在はなんと2.660円だ。往復で5,000円超える。そんなにするのか。高知安芸間でも1,240円。なかなか、公共交通機関を使わん訳やね。
で、こないだも書いたけど、この11月から来年1月まで、高知市発着のバスは、日祝日が無料になる、とのことなので、こんな機会に、室戸までバスで出掛けてみて、公共交通機関のありがたさを噛み締めてみるのもいいかも知れません。飲んで帰れるしね。安芸での乗り換え接続がちょっとアレなので、3時間半かかるけど。ビール持ち込んで乗ったら、酔うかも知れない。半世紀前みたいに。でも、たまにはいいかも知れないバスの旅。