地質と災害、地球は謎だらけ〔6707〕2021/08/26
2021年8月26日(木)晴れ
コロナ、ヤバいですね。なんと高知市では、飲食店での酒類の提供を午後7時までにすることを要請するんだとか。高知でですきんね。高知で。お酒、7時まで。こんな時代が訪れるなどと、誰が予想しただろうか。世の中、一寸先すら予想もできない。
と、書いたけど修正します。訂正します。なんと高知市は、「酒類提供停止」を要請なんだって。最近夜の街へ行ってないから知らんけど、高知のお街で酒類提供停止ってあーた。すごい。もう、世の中、何が起きても不思議ではないね。いや、すごい。高知市のお店でお酒、飲めない。
ところで、やっと、晴れた。昨日の朝から徐々に雲が減ってきて、やっと晴れました。夏空の、朝。夏はこうでないとねー。60年生きてきて、こんな8月は初めて。ちょっと、酷過ぎます。
僕ら人間のせいで、地球が変調をきたしているのは間違いない。こういう気候変動は過去にもあったではないか、という人も居るけども、巨大隕石衝突とかを別にすれば、地球が何万年もかけて変化してきたものを、ほんの100年で変えてきているのが、現代。
そんな訳で、毎年100年に一度の豪雨、みたいなのが頻発して、土砂災害などがあちこちで起きている日本列島。酷いね。
そこで、こんな本買って読んでます。
「地質と災害」
京大の先生で応用地質学の専門家、千木良雅弘先生の著作。なんでも、京大大学院で「災害地質学」の授業をする際、専門書での講義に入る「前段」として、実際に発生した土砂災害と、その地質について、写真で解説していたそう。で、その後、専門的な講義に入ろうとしたら、留学生の院生が、その、「前段」部分が書かれている教科書があればいいのに、と発言したのをきっかけに、出版することにしたんだそうです。
いやー、有難い。面白い。勉強になる。
特に、近年発生した地震や豪雨による土砂災害が、どんな地質構造にどういうきっかけがあって発生したのか、詳しく解説してくれてるのが嬉しいねー。これは良い本に出会ったもんだ。
過去から幾度も地滑りを起こしてきた地滑り地形、地質の場所に、宅地開発。みたいな例も、ありました。深層の、災害が発生してみないと原因がわからなかった地層も、ある。いやー、奥が深いね。
ところで、こないだ、安田と馬路を結ぶ県道で、大雨による土砂崩れがありました。高知新聞のページからは、土砂崩れに巻き込まれる寸前で助かった方の危機一髪動画が、見れました。これ。
これは、なかなか貴重は映像。車の方は、生きた心地せんかったでしょうね。この動画で拝察するに、場所は、ここ。
いくら「地質と災害」を読んだからと言うて、この地形図みて「なるほど」とわかる筈もないけども、この四万十帯の地層の中での地質による水の動きが、この崩壊をもたらしているのは、なんとなく想像できるようになりました。いや、なんとなく、です。
それにしてもこの動画。危機一髪。ご無事でなによりでした。はやく地球をなんとかせんと、こんな崩壊が発生する頻度は、上がっていくばかり。
この本の表紙の写真は、2008年の岩手・宮城内陸地震による地滑りで折れ曲がって落ちた「祭畤(まつるべ)大橋」。橋の左側の、橋の基礎が打たれている厚さ20m程度の地盤が右へ滑ったことで、こんなことになりました。簡単に言えば、水を透す20mの地層の下に水を透さない粘土層があり、粘土層の上の水を、地震の衝撃でその上の層が滑ったもの。教習所で習ったハイドロプレーニング現象を想像すると、近い。
こんなこと、なかなか予想もできませんもんね。
この本では、地質と災害については、まだまだわかっていないことが多い、ということも強調されてます。そう。コロナもそうやけど、人類は、地球のことをまだまだ知らないのであります。地球と一緒に生きていく道を選択するのならば、どうやって地球と折り合いをつけて共存していくことを考えんといけません。