雨に烟る愛宕山〔6696〕2021/08/15
2021年8月15日(日)雨
降りますね。降る。コロナのお盆の、日曜日。
コロナでもなく、晴れたお盆の日曜日ともなれば、どこもかしこも賑わってる筈やけど、どうにもこうにもね。コロナがこんなことになるとは思ってもなかったし、毎年毎年大雨災害が続いてこんなことになるとも、思ってませんでした。
これはもう、地球の呻きというか、警鐘というか。僕らはもうちょっと反省しつつ、猛省しつつ、地球と付き合って行かんといかんのだと思います。
今、高知市北郊、秦山の中腹の、大雨が降っている中、このにっこりを書いてます。外で。屋根はあるけど、雨の飛沫が飛び交う中。
高知市内はこんなに降る予報やなかったけどね。このところのお天気、どうなっちゅうのか。気象庁も、予報士さんも大変だ。
人類の歴史は、地球の気候に左右されてきた、というのは最近の常識。民族大移動とかは、まさに気候変動の結果だ。その気候変動は、地球の循環であったり巨大噴火であったり、様々な原因があってきた訳やけど、今地球で起きているものは、人類という生物がかなりの重要度で関わってきてる、変動。それも、ものすごいスピードで。
ひょっとすると巨大隕石衝突級のインパクトを地球に与えることになってるのかも、知れません。
ヒトが地球に生まれてたかだか数十万年。日本列島にやってきて数万年。農耕を始めて数千年。文化的といわれる社会を形成して、千数百年。
あの向こうに見えるのは愛宕山。秦山と愛宕山の麓には、地理院地図で見ると扇状地が見えます。その南側は、古代まで海でした。その扇状地に古代寺院ができ、港ができ、中央政権との関係を持つ豪族が勢力を持ったのは、7世紀のこと。
この地形が、重要な役割を果たしてきました。
当時の気候はどんなだったろう。大陸の政治情勢や気候の影響で、たくさんの渡来人が日本へやってくる。そして、大陸の影響を受けた政権が発足し、文化が広がる。そんな中、ここにも文化が花開いていきました。
この雨。この気候変動は、これから僕ら地球人にどんな変化をもたらすのか、誰も知りません。今までは地球の、地球本来の営みが人類に影響を与えてきたけど、今次は人類が地球に影響を与え、気候を変動させている。僕らの子孫が、今の時代を顧みてどんなこと思うのか。恨んで欲しくは、ないよね。
愛宕山に烟る雨を見ながら、そんなことを思う、コロナの雨のお盆の日曜。