潮江天満宮、大きな大きな百度石、佐藤雨夕句碑〔668〕2005/02/12
2005年2月12日(土)晴れ時々曇り
今日は高知へモンて来ちょります。あしずり駅伝を明日に控え、鏡川界隈を軽く走ってきました。あちこちの梅の花がだいぶ咲きほころんじょりますね。ここ潮江天満宮の梅は、この写真の白梅を筆頭に、一斉に咲き始めちょります。この白梅の、参道を挟んで南側には「梅林」があるのですが、東の樹から順番に咲き始めちょります。写真前方の石段を上がってすぐ右手には何度もご紹介した「飛龍梅」。この「飛龍梅」は現在が満開。ご近所の方は、見に行っちょかんと損しますよ。
この石段を上がった左右に、参道を挟むようにして「牛」の臥像が鎮座しちょります。左手の牛さんの向こうには、大きな大きな「百度石」がデーンっと屹立しちょります。そのうち手前の大きな百度石の上には、天満宮の百度石らしく小さな牛さんの臥像が乗っちょりますね。その向こうの大きな大きな百度石には、「鬼頭良之助事 森田良吉建」と刻まれちょちょります。鬼頭良之助さん(本名森田良吉さん)は、夏目雅子さん主演の「鬼龍院花子の生涯」に出て来た大親分鬼龍院政五郎のモデルになった大正~昭和の大侠客。映画では仲代達矢さんがえい味出しちょりましたよね。あの映画そのままの、高知を牛耳る大親分でしたが、大相撲を始めとする様々な興行を行い、また、米騒動の際には米廉売の社会運動に励んで、庶民の為に尽くした人物としても知られちゅうがです。
その2つの大きな百度石の手前には、石に刻まれた句碑が建っちょります。昭和19年に、高知で活躍した俳人佐藤雨夕(さとううせき)さんの米寿を祝って俳人仲間によって建てられた句碑だそうです。ちょうど今頃の梅の美しい季節に、この潮江天満宮で詠んだ歌ですね。
御社(みやしろ)や 梅千本の あさ月夜