新聞社のまわし者〔6661〕2021/07/11

2021年7月11日(日)晴れ!
良いお天気。昨日は晴れたり曇ったりやったけど、夜、シャワー浴びて身体見たら短パンや半袖から出てた部分が赤い。クッキリ日焼け。土佐弁では「おーの、こげたちや」と言います。
今日はお天気の良い日曜日。日焼けにはご注意くださいね。日曜日。朝、会社へきて、ひと仕事済ませてからゆっくり新聞タイム。幾度も書くけど、新聞はオワコンではないです。ネットでの情報は便利で、僕も使うけど、新聞の網羅性とかには勝てない。そしてネット情報は、高度なリテラシーが必要だ。
こないだ、新聞で「牛乳とコレステロールの増加には関連性なし」という見出しの、英国研究グループの研究結果記事を見ました。見たけど、いつの新聞のどの面に書いてたのか、覚えていない。もう還暦ですきんね。新聞は、図書館とかではない限り、こういった検索機能に弱いのは、致し方ございません。で、ネットで検索して当該記事と同じ内容記事を発見。
僕ら業界内部では当たり前やけど、牛乳を飲んでもコレステロールは上がらないのであります。それを、実験的に証明した研究。栄養を簡易にバランスよく補給できて、コレステロールなどの心配無用。牛乳って、なかなかすごい食品なのであります。
「牛乳を飲むのは危険」みたいなセンセーショナルな見出しで購買意欲をそそる週刊誌とか、ありますよね。これは、「意外性マーケティング」と僕が名付けるやり口で(今、名付けました)、安心安全や健康増進の代名詞みたいにされてるものを「実は危険なんです」と言うことによって、その意外性で消費者を惹きつけようとするもの。それを鵜呑みにした読者は、「そうだったのか。僕だけ私だけが知っている、みんなが知らない衝撃の事実だ。すごい。」という心理になり、ネットで拡散して優越感に浸る。いや、善意で拡散してる場合もあるからもっと怖い。
数千年、人類とともに存在してきた牛乳は、これ以上ないくらいのテストに耐えてきた食品と言えましょう。まあ、だからこそ、陰謀論者の標的にされる訳やけど。
新聞の話でした。
高知新聞さんは、地方紙の中で、頑張ってると思います。これからも人口減少や新聞離れは続くでしょうが、新しい方法や活路を見出していって欲しい。こないだ、弊社も少し関わったことが書かれてる連載「夢限大の水紋」は、今日が最終回。「無限大」と書いたのは「夢限大」の間違いでした。ごめんなさい。
連載終了と言えば、「美しき座標 平民社を巡る人々」という連載の第3部「とっちんの愛」も、昨日で終了。この連載は秀逸で、なんとなく教科書レベルの知識しかなかった田中正造像が、見事に浮かび上がって胸に突き刺さりました。こういう連載ができるのは、高知新聞の強みでしょう。
あと、高知新聞には、地域の発掘ネタも時々。昨日の記事には「古代寺院の伽藍配置判明」「南国市の野中廃寺跡 基壇発見」という見出し。おう。7世紀後半、まさに律令制度が構築されようとしていた時期の遺構で、以前紹介した若宮ノ東遺跡」との関連とか官道、香長条里とかとの関係が気になります。更新世段丘の上やし。本日が現地説明会やのに、僕は今から出張に出かけるので、参加できない。残念。誰か資料、頂戴!
昨日の高新には、1932年ロスアンゼルスオリンピックに、本件女性初のオリンピアンとして出場した相良八重さんの特集も。長身の美女で、彼女への恋をモデルにした田中英光の小説「オリムポスの果実」は、なかなか面白かったです。田中英光は典型的破滅型文人(太宰治の墓前で自殺)やけど、純粋な愛の対象となったヒロインは、高知県女性初のオリンピアンでした。こんな記事も、高新ならではやろうねー。
やはり新聞は、楽しい。勉強になる。ネットでは、こうはいきません。トンデモ陰謀論を信じてしまわないうちに、ネットリテラシーを身につけたい。新聞は、そんなことにも役立ちます。
日曜日の僕は、新聞社のまわし者。