五台山竹林寺の由来とご本尊〔664〕2005/02/08

2005年2月8日(火)雨
久し振りの雨の朝。これも気持ちえいもんですな。
何度もご紹介しました通り、ひまわり太郎は雨の中を走るのが大好き。てな訳で、今朝はオダって、久し振りに五台山を駆け上がってみました。早朝家を出ましてゆっくりと若松町を走り抜け、青柳橋を渡って五台山の麓の車道登り口まで行きますと、ここから思い切りスピードを上げ、一気に五台山のてっぺんまで駆け上がります。本人はスピードを上げちゅうつもりですが、頂上付近は結構な急勾配で、息も絶えだえ、やっとのことでたどりつきます。ここは標高138.3m。晴れた日には高知市内や南国市方面が一望に見渡せる、こぢゃんと見晴らしの良いところです。
ここから少し下りまして、頂上東側へ廻りますと、そこには高知県立牧野植物園と名刹「竹林寺」が鎮座ましましちょります。写真は、牧野植物園の旧正面玄関前、竹林寺の石段の下の灯籠でございます。
「竹林寺」は四国八十八ヶ所の31番札所。巡礼の方も多いですし、観光客もたくさん訪れるとても有名なお寺さんですね。日本全国にある、行基上人が開祖と言われる由緒あるお寺の一つ。西暦724年(奈良時代ですな)のある日、聖武天皇が、唐の国の五台山に参って文殊菩薩を拝んだ夢を見ました。この夢を大層喜んだ聖武天皇は、大衆に絶大な人気のあった行基上人に、唐の五台山に似た霊地を探し出して寺院を建立するように命じたのだそうであります。で、行基さんが「ここだ!」と白羽の矢を立てたのがここ。ここにお寺さんを建立し、文殊菩薩像を刻んだと云われちょります。と言う訳で、ここのご本尊は文殊菩薩。しかしこの文殊菩薩像、50年に一度しか御開帳されない秘仏。拝んでみたいもんですね。
ところで、先日もお話しました「よさこい節」で有名な純信お馬の物語の舞台になったのは、この竹林寺の脇坊、南の坊で、そこの修行僧純信と慶全、そこへお手伝いに来ていた五台山麓の鋳掛けやの娘お馬が主人公になるのです。事実は小説より見応えあります、ホント。