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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

ひまわり文庫、2021年5月の新刊〔6590〕2021/05/01

ひまわり文庫、2021年5月の新刊

2021年5月1日(土)晴れ!

5月になった。なりました。はや5月。ああ。はや、5月。コロナ禍中のGWですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。この期間に読む本、決まってますか?

そんな訳で、ひまわり文庫2021年5月の新刊。

 

やはり、TSUTAYA中万々店さんのせいで、いや、お蔭で、このひまわり文庫も、小説が増えました。以前だと、10冊中に2冊くらいしかなかったものが、今月なんか11冊中7冊が小説ですきんね。やればできるのです。やれば。

 

早速参ります。上段、左端。もちろんTSUTAYA中万々店さんで見つけた往年の名作「人形はなぜ殺される」。僕が生まれる前に書かれた、まだ終戦の匂いがするミステリ。名手高木彬光さんは、やはり流石だ。今となっては結構使い古された手法の、その源流が、ここにあります。

 

で、僕の大好きな伊坂幸太郎は「バイバイ、ブラックバード」。安定の伊坂幸太郎。伊坂幸太郎らしい不思議な設定の、引き込まれていくストーリー、そしてラスト。面白いねー、伊坂幸太郎は。

 

海外物で「ラスト・トライアル」。これは、昨年11月にご紹介した「ザ・プロフェッサー」、12月にご紹介した「黒と白のはざま」に続くロバート・ベイリーの作品で、これが完結編でしょうかね。いかにもアメリカらしい設定、アメリカらしいストーリー展開、アメリカらしいエンドで、楽しゅうございました。

 

超短編!大どんでん返し」も、TSUTAYA中万々店さんで平積みになってて目に止まった本。僕の知ってるような有名ミステリ作家30人による、ショートショート集。僕ら世代にとってショートショートといえば星新一やけど、今の作家さんたちも、なかなか頑張ってます。それぞれの個性を楽しめました。

 

失われたものたちの本」も同じく平積みで目に止まった本で、特に、帯で宮崎駿さんが褒めてたのが印象的だったので、買いました。僕らがよく知っている童話、寓話の世界が散りばめられてて、不思議な雰囲気の本でした。なるほど、こうきたか、という感じね。

童話を舞台にするなら、僕は、今年1月にご紹介した「赤ずきん旅の途中で死体と出会う」が好き。よく売れてるらしくて、最近は本屋さんでも目立つようになってきてます。

 

柳美里さんの「JR上野駅公園口」は、言わずと知れた柳美里さんの佳作。全米図書賞を獲った有名な本。なかなかシビアな展開と、ラスト。いろいろと考えさせられる本。昔、東京で大学生やってた頃、高知へ帰省する前日に上野で飲んで、上野公園のベンチで朝まで寝たこと思い出しました。貴重品は靴下の中とか下着の中に入れて寝ました。メガネは、頭の横に置いて寝て、朝起きたらメガネを盗られてて慌てたことでした。そんな上野公園が舞台。途中、僕が仲良くさせて頂いている福島県南相馬の「松永牛乳」さんの「アイスまんじゅう」が出てきて、嬉しかったです。

 

なんと、ここまで全部、TSUTAYA中万々店さんだ。山中さん、恐るべし。

 

さて。次のはビックリしますよ。なんと、ライトノベル。いわゆる「ラノベ」ね。しかも題名が「世界一かわいい俺の幼馴染が、今日も可愛い」ときたもんだ。すごい。すごいね。実は、これ書いたのは、知人の子供さん。昔からネットでラノベを書いたりしてたのは知ってました。こないだ、その知人から、書籍化されたという話を聞いたので、早速買って読んだのでした。ペンネームは「青季ふゆ」。すごいですね。頑張ってます。僕にとっては人生初ラノベ。いやー、新鮮でした。中高生向けなんでしょうね。還暦おじさんには少し、いや、かなり恥ずかしいストーリー展開やけど、プロット、構成はなかなかしっかりしてました。ただ、これをブックカバー無しで電車とかで読んでたら、僕はかなり危ない還暦おじさんだ。それはともかく、これからのご活躍をお祈りします!皆さんも、ぜひ一度、後学のためにラノベ体験を!

 

中国の歴史1 神話から歴史へ」は、以前から読みたかった本。昔、陳舜臣さんの「中国の歴史」で、僕は中国の歴史を知りました。一人で書いたすごい本やった。今回のは、最新の考古学データや研究成果を元にしているもので、昔からの通説がこんなにも変わってきたのか、と感慨深くなるような読み応えでした。米栽培のルーツとか、その歴史的経緯や背景なんかも、わかる。歴史書と史実の、めくるめくスペクタクルと思うのは僕だけかも知れません。

 

禁断の鉄道史」はね、日本の鉄道の裏面史。いろんなエピソードを散りばめて、あまり知られてない鉄道にまつわる話を楽しめるようになってました。面白かったです。

 

現代中国の秘密結社」は、昔から存在して歴史に大きな役割を果たしてきた中国の秘密結社が、現在中国社会の中で、どのような組織となり、どんな役割を果たしているのかを書いた、面白い本。なるほど!という感じね。やっぱし中国人って、すごい。表面だけ見ててもわかりません。

 

最後。こないだもちょっと触れた「パティ・ボイド自伝 ワンダフル・トゥデイ」。これはもう、すごい。1960年代を代表するモテ女、パティ・ボイドが、その貧しかった生い立ちからモデルになり、ジョージ・ハリスンと出会い、その熱烈な愛を受け止めて結婚。超セレブな生活の中で、今度はジョージの親友であるエリック・クラプトンの激しい愛のアタック(安い表現でごめんなさい)を受け続ける。そんな渦中にジョージはリンゴスターの奥さんとイイ中になったりして、もう、ぐちゃぐちゃ。しかも、ドラッグや酒が入り乱れ、繰り広げられてゆく凄まじい生活。そんなこんなを赤裸々に、赤裸々に描いた自伝。ビックリするよ、これ。

ジョージがパティにインスピレーションを与えられて「サムシング」(このPVにはパティ・ボイドも登場してます)を書けば、クラプトンは「愛しのレイラ」で自分の愛をパティに伝え、「ワンダフル・トゥナイト」で愛を語る。ぜんぶ、パティ・ボイドのこと、歌ってます。

そうそう。ビートルズがインド音楽や瞑想に傾いていった、そもそもの始まりはパティだったりもしますきに。

「ブランデーをたっぷり飲んだエリックが現れた。家に入ってきたエリックに、ジョージはすぐさまギターとアンプを手渡した。まるで18世紀の時代の男が、ライバルに剣を手渡すように。そして2時間ものあいだ一言も口をきかずに、ギターでバトルを繰り広げたのだった。ピリピリした雰囲気の中、音楽はスリルに満ちていた・・・」

これ、ジョージとの結婚生活末期(クラプトンが熱烈にパティにアタックしてた時期)に、ジョージとパティの家にクラプトンがやって来たときの、話。偉大な二人のギタリストにここまでされた、パティ・ボイドって、どんな女性?

この本読めば、わかります。

 

そんな訳で5月の新刊。今月のイチオシは、もう、お判りでしょう。ご想像の通り、「パティ・ボイド自伝 ワンダフル・トゥデイ」。ぶっちぎりでした。

アマゾンの古本でも、結構高くなってるので、買うならお早めに、ですねー。いや。面白かった。

 

そんな訳で、皆さんもそれぞれお好みの本を読みながら、コロナGWをお過ごしください。


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