芸術文化、コロナ、人間〔6575〕2021/04/16
2021年4月16日(金)曇り
高知新聞で連載されてる「コロナ・デイズ ー高知の記録ー 」。今朝から「エピソード3」として「僕らの劇場」が始まりました。「活動が制約された舞台関係者らの模索を、小劇場蛸蔵を通じて紹介します」という連載。主人公は、我らが吉田剛治(47)。
この連載でも紹介されてるように、吉田君は高知の演劇業界では知らない人が居ない、重要人物。高知の演劇の守護神。FBでは、その演劇への情熱が、素敵な私生活とともに垣間見える、吉田君。キャッチフレーズは、「もう、お酒、飲まない・・・」
そんな愛すべき吉田君も、今回のコロナでは、大変な苦労をされているようです。演劇とかって不要不急の代表みたいに思われがちですきんね。そんな表現者たちの苦労を、この連載で紹介していくようになると思います。
音楽の世界も一緒で、ライブ活動みたいなのが、本当に止まってしまいました。上記吉田君にもかなりお手伝いして頂いた高知街ラ・ラ・ラ音楽祭も、去年は中止で、今年はどうしようか、という検討が続いておりますし。
ちょっと調べてみたら、2009年に流行した新型インフルエンザが直接の引金となって、廃業した事業がありました。キグレサーカス。懐かしい。
こないだ、鏡川畔の「こどもの国」や市営プール、トランポリン、ゴーカートの話の中で、僕らの子供の頃はサーカスも柳原にテント張ってた話、書きました。あの、夢のサーカスが、キグレサーカスだったと記憶します。高知に来たサーカスって、キグレサーカスか、木下大サーカスだった。
印象に残ってるのは、もちろん空中ブランコやけど、球体の中を複数のバイクで走り回るやつ、なんでか知らんけどよく覚えてます。
あのキグレサーカスが、ウィキによると、2009年10月に埼玉県川口市で行われた興行が新型インフルエンザの影響で大赤字となり、その後廃業した、とのこと。真相は、わかりません。
あのときの「新型インフルエンザ」は、当初、非常に感染死亡率が高いということで問題視されたのでした。しかしその後。いろんなことがわかってきて、季節性インフルエンザとほぼ同等の扱いになった、新型インフルエンザ。しかし、その影響は、風評のような形で広がり、あの僕らのサーカスが廃業に追い込まれたのだとしたら、怖いのはウィルスよりも人間、ということに、なる。
今朝の新聞連載に載ってた、吉田君が即興でつくったラップ。
「揺れ動く主催者の心情 自粛要請 言葉の異常 思考放棄の同調圧力」
怖いのは人間やけど、素晴らしいのも人間。ドイツのメルケル首相が、去年、コロナパンデミックの最中に「連邦政府は芸術支援を優先順位リストの一番上に置いていいる」と演説したのは記憶に新しい。
やはり、こういう知性って、重要だと思う。
今気付いたけど、左下。総務省からの、携帯電話をお得に使いましょう、という政府広報が載ってます。首相の権力ってのは、偉大だ。その権力をどう使うか。素晴らしいのは人間やけど、怖いのも、人間。