命山の場所〔6541〕2021/03/13
2021年3月13日(土)良いお天気
そんな訳で、調べてきました。
とさでん交通の空港バス。昨日想像で書いた話は、やはりウソでした。申し訳ございません。勝手に妄想してウソ書きました。えーと、とさでん交通さんの空港バスも、東部自動車道の高知南IC~高知IC間開通には関係なく、今まで通り空港行きも空港から市内行きも同じルートで、同じバス停で乗ったり降りたりできるようになってました。つまり、高知南ICを使う訳で、葛島や知寄町、宝永町でも乗ったり降りたりできるのであります。新聞で、空港バスも新しくできた高知中央ICを使うみたいに書いちょった気がしたので、昨日みたいなこと書いてしまいました。そして、この時刻表見たら、そう思うよね。いや、言い訳です。素直に非を認めます。はい。
そんな訳で、今日も空港の話。
あの大震災があってから、このにっこりでは幾度も「命山」について書いてきてます。地域の人々の命を、津波や洪水の災害から救ってきた、地域に存在する山、「命山」。高知空港の滑走路部分に、かつて、標高28.2mの「室岡山」という山があり、地元では「命山」と呼ばれてきました。以前、その名も「山命」(右から読みます)と記載された昭和8年の地図を紹介したこと、ありますよね。
そこには神社のマークが見えるけど、その神社は、久枝の三島神社に遷座してる証拠も、書いたことあります。戦時中、ここに海軍航空隊と飛行場を建設するに際して取り崩され、跡形もなくなった、「命山」。
その「命山」の場所は、正確にはどこになるのか。
昨日、「古地図散歩」というアプリをスマホに入れました。この無料アプリは、秀逸。現在の地図に衛星写真や起伏図、そして過去の航空写真などを重ね合わせて見れるようになってます。もちろんスマホアプリなので現在地も表示されるし。更に、1900年頃、1900~1930年頃、1930年~1960年頃、1960年~1980年頃、1980年~2000年頃、2000年~2015年頃の地図も、重ね合わせて見ることができる優れもの。すごいぞ。
早速今朝、自転車で空港界隈へ行ってきました。飛行場の滑走路を南東へまっすぐ伸ばした延長線上、物部川の土手上から撮影したのが、この写真。この場所で、「古地図散歩」で1900年頃の地図と現在の衛星写真を組み合わせたものを確認する。1900年の地図には、はっきりと「山命」28.2と書かれてて、それが飛行場のどの地点になるのかも、わかりました。
滑走路と、右手のエプロンの方とをまっすぐにつなぐ誘導路みたいなのが見えますよね。その、手前から2本目の誘導路。その真ん中辺りに、細長い赤白の鉄塔みたいなの、見えます。たぶんあの辺りが、命山の中心、山頂があった場所。命山は、あの辺を頂上にして、山裾は滑走路まで達していました。
そこにあった、かつて地域の人々の命を幾度も救ってきた、「命山」が、見えてきた気がします。
今はもうない「命山」。
物部川が氾濫したり、大地震で津波が押し寄せたとき、ここに住む人々は、たしかにそこに存在した「命山」に逃げて「命」を守ってきた歴史を、覚えておこう。