ハザードマップと先人の知恵〔6534〕2021/03/06
2021年3月6日(土)晴れ
良いお天気になりました。たしかに、菜種梅雨はまだでしょう。でも、会社の界隈、菜の花がキレイに咲き乱れてます。ソメイヨシノの蕾も膨らんできました。今年、お花見はどんなになるんでしょうね。
そして今年も、3月11日が近づいてきました。今年で、もう、10年になるのか。あの大地震の時には、目の前真っ暗とい感じでしたが、もう10年。時間の経過が癒してくれることもあるし、癒されないことも、ある。かつて日本で発生した大地震は、10年経過すれば、かなりの生活が平常に戻っておりました。でも今回は違います。原発の事故がありますきんね。昨日のプラスチックゴミの話ではないけど、大自然の営み、循環を、人間が作り出したものが邪魔をする。
さて。そんな訳で、あの地震から津波被害の想定が見直されました。南国市の津波被災想定は、これ。国道が堤防の役割を果たし、津波は弊社の南まで、ということになってます。最悪想定でも。標高は13mあって、扇状地なのでそこそこ地盤は、固い。
地理院地図の治水地形分類図を見ると、こう。水色は、物部川の旧河道とみていいと思うので、太古の昔から、四国山地を流れ出した物部川は、山田から長岡の更新世段丘と野市の更新世段丘の間に扇状地を形成しながら流れ続けてきたこと、わかります。浦戸湾へ流れ込んだ時期もあったでしょうしね。その物部川の歴史の中では、現在の流路は一番東になってるんでしょうね。これは地盤の傾きとかによるものかも知れんけど、知りません。
で、南国市のHP見ると、津波のハザードマップとは別に洪水のハザードマップもありました。近年、雨の振り方が変わってきて、各地で河川の大規模な氾濫が発生するようになってるので、これは重要だ。
もし、物部川が氾濫したら。
物部川の西岸部、見てみてよう。弊社は、南国市のほとんどの部分がそうであるように、最悪、0.5m~3mという洪水想定になってます。これはまあ、このマップ見たらわかるように、扇状地であることの宿命。気になるのは、氾濫した濁流が押し寄せ、建物が流されるなどの被害になるかどうか。そういうことで見てみると。
紫の斜線部が「家屋倒壊等はん濫想定区域」。
弊社は、奇跡のように、その区域から外れております。これもまた、北側、旧国道の、橋につながる盛土が堤防になってますねー。奇跡のようにポッカリ空いた空間に、弊社の工場が建っているのでした。
先人が、この場所に工場を建ててくれたお陰様。津波最悪想定でも津波は至らず、物部川氾濫でも濁流は押し寄せない。これはもう、先人に感謝するしかないでしょう。物部川のお陰で地下水は豊富なのに。機器洗浄などに水を大量に使う牛乳工場としては、最高の立地なのかも知れません。
とは言え、何が起こるかわからない。気を引き締めて、事前に備えて。写真は、会社の社員寮の2階ベランダから撮影した工場と堤防と物部川。今も、河川の災害対策補強工事は続いている。
まもなく、あれから、10年。