図書館は公文書館へ〔6510〕2021/02/10
2021年2月10日(水)晴れ!
朝は冷えたけど、良いお天気。三寒四温三寒四温。コロナ退散コロナ退散。
僕は図書館が好きです。特にオーテピアができてからは、かなりのヘビーユーザーに成り上がりました。蔵書も充実してるし、空間がとても快適ね。司書さんのレベルもそこそこ高いので、他県にも自慢できる図書館ができました。
で。以前の市民図書館は市役所の新館に吸収されたけど、県立図書館は、県立公文書館になりました。これはなかなか良いこと。去年の4月、コロナ騒動の最中に会館した、高知県立公文書館。今、丁度「近代日本のはじまりと高知県」という企画展をやってて、行ってみなくっちゃと思ってます。入場無料だし。
この建物には、お世話になりましたねー。この建物、昭和48年に竣工してます。僕が小六。だから中学生になった時には、県立図書館は、これだった。当時としては画期的な冷房というものがついてて、夏の暑いときにクーラーが効いた閲覧室で勉強できる、というので人気でした。いつも満員。市民図書館にはクーラー無かったし。下知の市民図書館分館にもよく行ってたけど、もちろんクーラーは、無かったし。
県立図書館の前身は、高知書籍館。しょじゃくかん。高知城の三の丸に、明治12年開設。35000冊の蔵書で始まったというから、当時としてはなかなかのもの。高知は、文化教育のレベル、高かったのである。今では想像もできんけどね。
まあ、三の丸だと石段登っていかんといかんので、ちと不便。で、明治29年に新築移転したのが、お城の北側。今は緑地みたいになってますが、ここ。その頃になると、名称も「高知図書館」になってますね。明治29年というと、寺田寅彦先生は、熊本の五高に進学してるから、近所に図書館ができるのと入れ違いですな。三の丸にあった図書館に通ったかどうかは、知りません。
その後、大正5年に、県庁の西隣に新築移転。その場所で戦争を迎え、建物と蔵書13万冊を焼失と、ウィキにあります。もったいないねー。貴重な資料もたくさん焼けてしまったものと思われます。
そして昭和25年、僕らが県立図書館と呼んだ図書館の場所の横に、新しい県立図書館が竣工したのでした。そして、昭和48年、僕らの県立図書館が竣工。オーテピアが開館したのは平成30年。お城をぐるっとひと周りして、ちょいと東へ移動しました。
こうやって見てくると、新築移転を繰り返してますね、県立図書館。蔵書の増加にともない、手狭になったり建物の強度が足りんなったり、ということでしょう。
三の丸時代が1879年~1896年(17年間)。
お城の北が1896年~1916年(20年間)。
県庁西隣が1916年~1950年(34年間)。ただし、1945年に焼失。
藤並公園旧館が1950年~1973年(23年間)。
僕らの県立図書館が1973年~2017年(44年間)。
圧倒的に、僕らの県立図書館時代が長かったのか。なるほど。
そしてその建物は、まだ、公文書館として活躍してる訳で、なかなかすごい。こどもの図書館も、ここに入居しましたし。
あの、立派なオーテピア。これから半世紀くらいは頑張ってくれるんでしょうね。あと半世紀で、僕は110歳。次代の図書館も、見てみたいねー。