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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

イギリス積み、フランス積み〔6495〕2021/01/26

イギリス積み、フランス積み

2021年1月26日(火)曇り

弊社、本社棟の玄関界隈です。左の玄関の上に、ツバメが巣を作ったりしますけど、もちろん今は何もありません。玄関入ったところに、非接触型体温計とアルコール消毒液、というのは、今や当たり前になりました。

で、壁面。昨日気付いたのですが、この壁面シートの模様、なんとなくフランス積みに似せた、ランダムなレンガ積み模様なのでした。どうでもいい話ですが。

 

いや、ご承知の通り、去年からレンガの積み方が気になるようになって、いろんな場所のレンガ積みをご紹介してきたけど、自分が働く建物の壁面は盲点でした。

そもそもレンガ積みが日本に入ってきたのは明治初期。当たり前やけど。で、美しくて頑丈なフランス積みから、機能的なイギリス積みへと流行が変化していったという話ね。

明治期から大正、昭和の始めにかけて積まれたレンガ積みには、イギリス積みが非常に、多い。高知でも、赤岡の赤レンガ商家岸本小学校の塀、物部川の土電安芸線橋台跡などにイギリス積みが見られます。古いのは、ほとんどがイギリス積みと言うても過言ではない。

日本で一番有名な赤煉瓦倉庫、横浜の赤レンガ倉庫をストリートビューで見てみても、やっぱしイギリス積み。

 

ツーーーツーーーツーーー

トントントントントントン

 

これがイギリス積み。ところが高知にも、フランス積みにこだわった橋脚があることは、以前も書きましたね。仁淀川町大崎の、川口橋

 

ツーーートンツーーートン

 トンツーーートンツーーー

 

長い面と短い面が交互に、そして上下も交互になるように積んだフランス積み。大正末期に建てられた升形の織田歯科医院さんの塀も、戦争で壊れるまではキレイなフランス積みで積まれていたのではないか、と考察しました。

 

現代は、レンガ積み、実用的というよりは多分に装飾的な使われ方をしてます。そして、ほとんどが長手積み。なんでやろう。と、思いながら町を歩いてると、フランス積み風の壁を発見しました。ここ。石立十字路の、地下道への入り口。見事にフランス積みのデザインになってて、嬉しくなりました。なりませんか?

 

なんでイギリスとかフランスとか言うんだろう。

以前書いたように、ビートルズが「ルーフトップコンサート」をやったロンドンのビルは、美しいフランス積みでした。

そしてアルバム「アビーロード」のジャケット。表面は、世界一有名と言うても過言ではない、ロンドン、アビーロードの横断歩道をビートルズの4人が歩いて渡る写真やけど、裏面には、「ABBEY ROAD」と書かれた壁の写真。この壁、よく見るとフランス積みだ。

 

つまり、イギリスで、ここぞという場所に多用されてるのは外見がオシャレなフランス積みなのだ。イギリスやのに。レンガ積みの装飾の伝統がなかった日本では、工事がやりやすくて頑丈なイギリス積みが主流になったのかも知れない。おもしろいねー。おもしろくないですか?

 

時々、無性に、こんなどうでもいいこと書きたくなります。

世の中、コロナで騒然としてるというのにね。申し訳ございません。


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