浦戸湾の夢〔6492〕2021/01/23
2021年1月23日(土)小雨
暖かい朝になりました。雨ですきんね。
今朝は、早朝から会社で仕事を片付けちょいて、久々に自転車でたつくってきました。浦戸湾の東岸を南下し、種崎で県営渡船に乗って長浜、そして唐戸の切り抜きを抜けて春野徘徊。
雨の中、自転車で春野を徘徊してきたのでした。気温はこの季節にしたら高いけど、雨中の自転車は、冷やかったっす。
上半身の合羽しか持ってなかったので、下半身のジャージはびしょ濡れ。RUNだと、この季節の雨中でもそんなに冷ようは感じんのですが、自転車はね。さすがにね。冷やかった冷やかった。
写真は、種崎から長浜へと渡る県営渡船の上。朝9:10種崎発の渡船上は、係員さん3人と、僕と、あと一人のバイクのお客さん。素敵な時間が流れる渡船の上。これが無料ですきんね。素晴らしい。
この渡船は、巡航船の名残りみたいなもの。かつて、浦戸湾を縦横に走ってたあの巡航船の、名残り。僕が子供の頃には、まだ存在していた巡航船。
戦前はね、農人町とか稲荷新地とかから浦戸湾の各所を結んで運行されてました。種崎とか浦戸とかにも芸妓さんと遊ぶような場所があり、遊んだ挙句に巡航船で帰ってくるようなこと、行われてました。なんか、夢のよう。遊び方としては、今より贅沢。夢のよう。
対岸の左端に、御畳瀬の街が見えてます。御畳瀬。みませ。
浦戸の港と御畳瀬の港は、天然の良港として、古くから栄えました。今では考えられんくらいのステイタス。今では考えられんような、重要な港であった、浦戸、御畳瀬。
御畳瀬みせましょ 浦戸を開けて 月の名所は桂浜
この歌詞に秘められている本当の内容は、歌垣のようなもので、ちょっと、ここでは書けないような内容。昔の人たちは、そんなような歌詞遊びをし、海の上を行ったり来たりして遊んでおりました。
現代の僕らには想像できない世界。もちろん生活の大変さも想像できんものやけど、その楽しさも想像できんものだったと思います。
この浦戸湾を、こんな船が縦横に走り回り、通勤に通学に、遊びに、観光に使えるようになったらいいね、という話は幾度も書いてきたけど、夢なんだろうか。
この渡船に乗るたびに、そんなことを妄想する。夢の世界。