「こうちワイド」の椿山〔6475〕2021/01/06
2021年1月6日(水)晴れ!
最後に椿山へ行ったのは、いつやったろう。椿山。つばやま。
池川から伊予街道を北上し、途中から右へ折れて狭いクネクネ道路を上がっていくと、山の斜面にへばりつくように、集落が現れます。こんな感じで。ストリートビューでも、見れます。
にっこりひまわりを検索してみました。2017年1月19日ですね。今から4年前。その時、椿山の常在人口は1人で、その「1人」であるおばあちゃんに会って、話をしてきました。いろんな貴重なお話を聞くことができて、嬉しかったこと、覚えてます。
その後も、幾度か椿山のことを思い出し、あのおばあちゃんはまだ暮らしているんだろうか、と、思いを馳せておりました。
今朝の高知新聞「こうちワイド」面。
高知新聞は、昨年末に夕刊が休止となり、そのかわりに朝刊に「こうちワイド」というページができました。今まで夕刊で取り上げていたような記事を継承するもの。今まで社会面だった、ラテ欄をめくったところの読みやすいページが、「こうちワイド」。
写真は今朝の「こうちワイド」ページで、その真ん中に「中内さん住民いない古里に」「椿山に生まれてよかった」という見出し。
そう。あの、4年前にお会いして、お話を伺ったおばあちゃんは、2019年、椿山を出て高齢者施設へ入られた、と、この記事に書いてあります。そして常在人口は、ゼロに。
かつて焼畑で有名だった、小学校もあった、平家の落人伝説に彩られた集落、椿山から住民が居なくなったのでした。
ところが。
昨年、椿山出身で高知市で暮らす中内さんが、定年退職を機に、住民票を椿山に移して、愛犬と一緒に暮らすようにした、という記事に、大きく紙面が割かれております。椿山を消滅させる訳にはいかん、という古里愛。 よかったよかった。中内さんが作った、とても質の良いハチミツを「とさのさと」で売ってるらしいので、買ってみなくっちゃ。
椿山。つばやま。これからどうなるのかは、誰にもわからない。しかし、あのおばあちゃんも言うてたけど、週末になると出身者が畑仕事などに戻って来るし、神社の例祭や太鼓踊りの奉納は、欠かさず続けているとのこと。
4年前に書いた、おばあちゃんからの聞き書きはとても貴重なものになりました。しかし、これからも、こうやって、椿山を愛する出身者が椿山を守っていくんだと思う。
自動運転とかドローンとかAIとか、これからのIT技術は、こういったところで活用してもらいたいねー。
「こうちワイド」欄、なかなかの、Good Job。