四国の山の交通インフラ〔6419〕2020/11/11
2020年11月11日(水)晴れ
昨日、五台山ロープモノレールと、高松屋島のケーブルカーのこと、書きました。両方とも、すでに無くなってしまった交通インフラ。五台山は高知市内を一望できる山で、屋島は高松や瀬戸内海を見晴るかす眺望絶佳の山。
で、ロープモノレールの山頂駅「見国停留場」は、今も展望台として利用されててストリートビューではこんな感じ。では屋島のケーブルカーの山頂駅はというと、これもストリートビューで見れるんですね。これ。おう。廃墟マニアにはたまらんでしょうが、立ち入り禁止だ。でもなかなかの雰囲気を漂わせているではないか。2004年10月に運行をやめてるので、16年間そのまんまに放置された廃墟、という訳やね。
高知の五台山、高松の屋島、ときたら、徳島の眉山、松山の松山城。眉山にはロープウェイが現役だし、松山城に至ってはロープウェイもリフトも営業してますねー。眉山のは乗ったことあるけど、松山城はいつも走って登るので、乗ったことありません。
どちらも営業が成り立つくらい利用客があるということね。
では、四国には、今どれだけロープウェイやリフトがあるのか。JTBの時刻表で見てみました。
まずは石鎚山のロープウェイ。これ、昔、スキーやりに行ったとき、乗りました。すごい標高のロープウェイなので眺望絶佳。石鎚山は信仰の山で、登山客にも利用されてるロープウェイ。
徳島の箸蔵山ロープウェイ。阿波池田から吉野川を渡ったところにある箸蔵山。山頂には箸蔵寺があり、ミニ四国霊場があったりする信仰の山。昔あったリフトには乗ったことあるけど、ロープウェイになってからは乗ったこと、ありません。
徳島では、あと、剣山の観光登山リフトがありますねー。これも昔から、あります。山頂近くまでリフトで行ける剣山。そう言えば、以前、三嶺にも徳島側からリフトで登れるようにしよう、という話が持ち上がり、高知県側が反対した、ということありましたよね。この辺、高知と徳島の、山に対する向き合い方が出てて面白いっす。
知らんかったけど、徳島には大龍寺ロープウェイというのがあります。阿南市の山上にある21番札所。全長2,775m、西日本最長のロープウェイなんだそう。遍路ころがしの難所と言われてた大龍寺が、これで参詣しやすくなった訳ですな。
香川と徳島の県境、四国八十八箇所霊場でも最も標高が高い、標高920m、66番札所雲辺寺へも、ロープウェイで登れますね。冬場はやってないけど。
時刻表に載ってるロープウェイ、リフトはこれくらい。
そして、屋島登山鉄道が廃業して四国唯一のケーブルカーとなっているのが八栗ケーブル。そう。四国にもケーブルカー、走ってます。高松市牟礼の、85番札所八栗寺へ参詣する為のケーブルカー。同じ高松でも、屋島ケーブルは無くなったけど、八栗ケーブルは走っているのでした。
こうやって見てくると、四国のロープウェイ、リフト、ケーブルカーは、四国八十八箇所関連のものが多いっすね。廃業した五台山(竹林寺)も屋島(屋島寺)もそうだし。
気付きましたか?
四国島内の、時刻表に掲載されているロープウェイ、リフト、ケーブルカー。現在営業中のものを数えてみましょう。
徳島県4つ
香川県2つ
愛媛県2つ
そして、高知県はゼロ。
さあ。この理由は、単に高知に札所が少ないとか参詣客が少ないとかいった理由だけで片付けられるものなのか。三嶺に登山リフトをつくろう、と徳島県は考えたけど、そんなことしたら三嶺が台無しになると反対した高知県。県民のメンタリティも関係しているのかどうなのかは、僕は知らない。
朝っぱらから何調べてるんだか。さあ。そろそろ夜明け。仕事を始めんといかんいかん。