津波とデータ〔6413〕2020/11/05
2020年11月5日(木)晴れ!
11月5日は「津波防災の日」。ご存知でした?
2011年の東日本大震災を受けて制定された日。日本では「津波防災の日」で、2015年には「世界津波の日」にもなりました。3月11日ではなくて11月5日なんですね。
11月5日。旧暦で嘉永七年十一月五日に、安政南海地震が発生、土佐を含む太平洋岸に津波が襲いかかりました。嘉永七年やけど安政南海地震。十一月二十七日に、嘉永から安政へと改元されてますから、正確に言おうとすれば嘉永南海地震やけど、まあ、安政で通ってるからそれでいいです。文句はありません。
旧暦なので、グレゴリウス暦に直したら1954年12月24日。つまりなかなか冷やい時期でした。安政南海地震の後、各所に津波のをことを刻んだ碑などが建てられた話は、このにっこりでは幾度も幾度も幾度も幾度も書いてきました。
写真は、その安政地震で津波がこの西の河原まで遡上してきたことを刻む、碑。野市、上岡八幡宮さんの境内入り口に建てられてます。
石に刻むということは、後世に残るということ。後世に残そうという意思の表れが、石に刻まれた文章であったりします。意思だけに。なんちゃって。
刻まれたもの、と言えば、こないだ読んだ「シュメル」にも出てくるように、現在判明している最古の文字と言われるシュメルのウルク古拙文字。ウルクは、地球上に最初に出現した「都市」という説も、あります。今から5200年以上も前に書かれた文字は、粘土板に葦を削ったペンで刻まれてます。これは、後世に記録を残そうとしたものではなくって、取引や商売の記録として使われたもの。でも、粘土板に刻まれたから、5000年の時空を超えて今まで残ったのでした。
さて。今の僕らの生活は、いったいどのように後世に残るのか。僕らは粘土板に文字を刻まんし、石碑でもない限り、石にも刻まない。紙に印刷された夥しい文書は、何万年後かには消えてなくなるでしょうしね。磁気テープに刻まれたデータは既にカビになってたりして、早くデジタルデータに移しとかなくっちゃ、と思う今日この頃やけど、そのデジタルデータって、何万年後かにはどうなってるんだろう。そんなこと考えたこと、ないですか?
結構脆弱とか、聞きますよね。ハードディスクとか。で、こんなページ見つけました。3億年後にデータを残す記録技術。なるほど。1000℃にも耐えるんだって。3億年後に人類が存在するとは思えんけど、その頃に火星で進化した新しい生命体が地球へやってきて、そのデータを発見解析したりするんでしょうかね。こないだ、金星の雲間に生命が存在する可能性のことろで書いたけど、金星の地上には、何億年前かに金星に存在した文明が、そんな感じの長期保存データを残してたりして。
「津波防災の日」の話でした。次から次へと妄想が連鎖していくのは、僕の癖。
日頃、どっかを移動したりしてても、もしその瞬間に地震が起きて津波が襲ってくるとしたら、どこへ逃げようか、というシミュレーションをする癖をつけておくことは、大切。
妄想の癖よりもシミュレーションの癖だ。