国道55号自転車の旅〔6369〕2020/09/22
2020年9月22日(火)晴れ
お彼岸。中日。連休最終日ということで、街とか観光地とか、賑わってるでしょうねー。とにかく凄い人出。コロナ前もびっくり。日曜日、高知城の近くを通ったけど、ひろめ市場駐車場に入る為に並んだ車の列が、尋常ではなかったです。全部、県外ナンバー。
日本全国、どこもかしこもヒトで溢れているようです。弊社の物流便も、関西方面、特に京都周辺が大渋滞でとても苦労しました。
もう、みんな、コロナに飽きたんですね。なんとなく、大丈夫そうな空気感もあるし。根拠はないけど。
この連休のすごい人出で、2週間後に感染者、重篤患者が増えなければ、なんとなくwithコロナの先行きも見えてくるんでしょうけどね。でも、予断は許さんのが、地球の営みというもの。少しづつ。少しづつ。
で、今朝は自転車で会社へ。コロナも連休中も関係なく、みんな、頑張って素敵な商品を作ったり出荷したり。ご苦労様です。
僕は会社でふた仕事くらい済ませて、自転車で東へ。
昨日、車でやってきた田野、奈半利へ、自転車で来ました。お天気良くて、気持ちいいことこの上ないっすね。
手結のヤ・シーパークから安芸の手前まで、自転車道が整備されてるのが嬉しい。ご承知の通り、かつて走っていた土電安芸線の線路跡地を利用した自転車道で、勾配が電車仕様なので自転車で走りやすい走りやすい。
琴ヶ浜の松並木など、樹木のトンネルを抜けていくので涼しいし。電車の線路跡だけあって、鉄道独特のカーブが多くって、電車の気持ちになって走れるのであります。
もちろん今日もベージュの折りたたみ号。みんな乗ってるロードレーサーみたいなのではない、2万円代で購入した自転車なので、ビュンビュン走る、という訳には参らんけど、上等舶来。
素敵な秋の朝を楽しんで走れました。
ここは、梛の木。以前、2度ほど、ご紹介したことあります。国道の真ん中に御神木、梛の木がある、という場所。この梛の木は樹齢300~400年と言われ、波切り不動さんの不思議な伝説に彩られています。この、2015年1月のにっこりに詳しいので、ぜひぜひ、読んでみてください。
この梛の木がすごいのは、国道55号建設に際し、地元の皆さんの努力によって伐採を免れ、このように上り線と下り線に挟まれるように残ったこと。昭和44年のこと。
昭和44年というと、高度成長期。どんどんと道路工事がおこなわれてた時代。
でね。以前にも書いたけど、国の土木工事が地元の意向で計画変更になるってのは、なかなかのこと。頑張った地元の皆さんも偉いし、英断下した国の担当者も偉いね。
僕ら、国の土木工事って、一旦進み始めたらなかなか途中で変更する、てのは難しいというイメージあります。でも、ここのように、地元の意向を考慮する場合もある訳で。
ここの場合は「考慮」やけど、物理的理由によって変更になることも、多々あります。こないだ書いた国道194号、寒風山トンネルも、ルートそのものを変更しました。四国の高速道路だと、松山道の的之尾トンネルとかね。だから、リニア中央新幹線も、そうならないとは限らない。
これからのニッポンの土木工事。人口が減少する中で、量より質が求められる土木工事において、この梛の木迂回国道のような柔軟な考え方が必要なのかも知れない、などと考えながらペダルを漕ぎ、田野の「たのたの温泉」で疲れを癒しました。奈半利駅前でとんかつ食べて、輪行バッグで帰る、秋の日よ。
とっても良い感じで、秋を過ごしています。