1本からお届けします!お電話でのご注文・お問い合わせ

フリーダイヤル:0120-77-6245

今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

直線道路〔6366〕2020/09/19

直線道路

2020年9月19日(土)晴れ

秋晴れ。運動会でもしたくなるようなお天気。でもこの秋、各所の学校の運動会は無観客で行われてたりしてます。ああ。特別な、コロナの秋。

今朝は会社。会社の前の道路が、南へ直線で空港の方へ繋がっている話は、幾度か書きました。この写真はこの十字の場所、高知大学農林海洋学部北東端から、北向いて撮影したもの。この道路が直線であること、わかります。そして徐々に上り坂になってることも。

 

ここの標高は約9m。空港へ入る信号のところが5.8m。南国バイパスのところが12mで、弊社が13m。物部川の扇状地で、北へ行くほど標高が高くなっています。この写真の突き当たりが、弊社。だから、お陰様で、南海トラフ大地震の津波、見直された最悪想定でも、弊社のすぐ南で止まることになっています。

 

この直線道路。太平洋戦争時、海軍によってつくられた軍用道路だったから、直線だと思われます。1960年代の航空写真を見ると、今の空港の場所に海軍の飛行場と基地がつくられ、鉄道の日章駅から基地までの取り付け道路として、この道が敷かれたこと、理解できますねー。

軍隊は、地図上に、三角定規で計画を立案したんですね。中央集権の象徴、軍隊ですきに。

 

中央集権国家と直線道路について、論じたい、土曜の朝。今日も、長いよ。興味、ないですか?

直線道路で思い出すのはローマ街道。すべての道はローマに通ず、と言われたように、古代ローマは、その国家拡張、統治政策の中心に、ローマ街道を起きました。その思想は今の高速道路と同じで、サービスエリアのようなものも充実させ、属州などへもすぐに軍隊や物資、人を送り込める仕組みを構築したことを知りたければ、塩野七生さんの「ローマ人の物語」を読もう。

そこには、ローマ街道が、地形をかなり無視した直線道路であったことが書かれています。さすが、古代中央集権国家の覇者、ローマ帝国。総延長は諸説あるけど、少なくとも15万キロ。すごい。

 

中央集権国家といえば、秦の始皇帝。始皇帝も、その中央集権的統治の手段として、道路網を整備してますね。各国でまちまちだった轍の幅を統一し、国内を簡単に往来できる仕組みを作ったのは有名やけど、これはローマとよく似た政策。整備した道路網、12000km。匈奴対策の軍用道路は「直道」と呼ばれたそうやから、やはり直線道路が基本やったと思います。

 

その後の中国の政権も、官道を敷設する政策を踏襲したと思われ、その仕組みを輸入して日本にも導入しようとしたのが、7世紀末のこと。いわゆる律令国家の成立。で、中国の制度を見習って、中央集権国家確立のために、地方と中央の間に官道を敷設した訳やけど、これがなかなか直線なんですねー。高知県内でも、各所で古代官道の遺跡が発掘されてるけど、どれも、それが広い直線道路であったことが示されています。古代日本政府が、大陸の制度をそのまま取り入れた政策のひとつ。

 

その後、土佐では、その直線官道はいつしか廃れてしまい、農地や荒地の下に埋もれてしまいました。多湿で川が多く、ウネウネしている日本に直線道路は無理があったんでしょうか。

 

江戸時代の都市計画は、直線を使った条里と、地形を利用したクネクネうねうねを組み合わせたハイブリッド型。江戸なんか、平野部は碁盤の目の大名屋敷街がつくられ、山の手は地形そのままの町割り。だから、今も東京はとても面白い地形の街並みを楽しめるのでした。

 

で、この直線道路に戻ります。たぶん軍用道路としてつくられた、直線道路。戦時中につくられた「日章駅」からの取り付け道路。

以前にも買いたけど、会社の前のこのカーブ。コンパスで引いたようなカーブは、実に鉄道的なカーブだと思いませんか?

今となっては検証のしようもないけど、この軍用道路を敷設する際、日章駅から海軍高知航空隊まで、鉄道を敷く計画ではなかったのか?

このカーブを見るたび、そんな妄想が暴走します。そして、もし軍用鉄道が日章駅から空港までつながっていたら。軍用鉄道の流れの延長で、今もごめん・なはり線は立田駅から分岐して高知空港までつながっていた可能性は高く、空港アクセスが今とは随分違ったものになっていたかも、知れないという妄想。

今日も長々とお読みいただき、ありがとうございました。秋の朝の妄想はこれっぱあにしちょきまして、仕事を始めましょう!


←前日の日記2020年09月の日記翌日の日記→

HOME今日のにっこりひまわり

日記検索

年月別過去ログ

年のクリックで月を表示・非表示します。月をクリックすると記事一覧を表示します。

2024年

2023年

2022年

2021年

2020年

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

2011年

2010年

2009年

2008年

2007年

2006年

2005年

2004年

2003年

サイトマップ

facebook  instagram  twitter