いくつもの道、いくつもの力〔6355〕2020/09/08
2020年9月8日(火)晴れ
なんとなく台風一過。朝は急に過ごしやすくなりました。昼間は暑いみたいやけど。
昨日、仕事で松山へ行ってました。国道33号は雨量規制で通行止め、高速道路も、松山道で通行止めとなってたので、国道194号で。通称「寒風山抜け」。
寒風山トンネルが開通したのが1999年。全長5432mの、無料国道トンネル。このトンネルが開通してから、国道194号は、高知にとって命の道となりました。国道や高速道路が気象状況、災害で通行止めになっても、寒風山抜けだけは、最後まで通れたりするからです。
昨日の朝も、ネットで道路状況を確認し、よし、寒風山で行こう、と決めたのでした。
ところが。四国地方整備局道路情報提供システムを見ると、上八川界隈で通行止めの表示。やまった。と思い、その詳細をクリックしてみたら、倒木・落石により「片側交互通行」とのこと。そんな訳で、なんとか行ってきました。愛媛県。
行きがけの仁淀川水系、吉野川水系の河川、すごかったです。激流というか、爆流というか。山を見ると、山の高い場所に突然大きな滝が出現してて、あちこちから水が「吹き出して」おりました。世界遺産のテレビ番組観てるみたいに。
松山からの帰りも同じルート(国道33号は、まだ通行止めでした)で帰った訳ですが、爆流も、少しだけおさまって、水量も減少。
行きがけ、濁流の下に沈んでいた名越屋の沈下橋も、帰りがけは、車が通れるくらいになってて、大自然の蠢きを体感したことでした。
その名越屋沈下橋の近く、川幅が広く流れが緩やかになってる場所で、川面を見ると、川の真ん中に人影。なんと釣り人だ。まだ、増水して濁った水が流れる仁淀川の真ん中に立って、魚を釣ろうとしているのでした。危ないねー。たくましいねー。台風増水の後、釣れるんでしょうね。そっから下流でも、河原に釣り人が散見できました。みんな、えらいねー。気をつけましょうね。
そんな訳で、道路も、いくつかのルートがあって、全部が通れなくなることは少なくなりました。とは言え、たまには、あります。
工場もそうで、機械類などのメンテナンスは万全にやってて、小さなトラブルは回避できるようになってても、たまに、大きなトラブルがあります。それも、滅多に発生しない機械トラブルは大変。昨日松山から帰ると、工場のあるラインが、トラブルで止まってました。本当に滅多にないような故障。
そのラインとは関係のない、工場内の各部署から人が集まってきて、修理復旧作業をしてました。部品が明日にならんと到着しないので、なんとかかんとか動くように設定してどうぞりこうぞり動かして、とにかく今日必要な商品の充填が終わったのが22:30。それから機器を洗浄殺菌して帰る訳で、本当にご苦労様です。
ちょっと嬉しかったのが、みんな、明るく元気に助け合いながら復旧作業に勤しんでくれてたこと。長時間勤務になってしまった人も多かったけど、文句ひとつも言わず。頭下がりますね。こうやって、みんなでやると、なんとかなる。
道路にいくつものルートがあるように、人の力も、いくつもあれば、頼もしい。長い一日でしたが、ちょっと爽やかな一日でもありました。
そんなこんなで、今日も早朝から工場は動いています。