逆境がつくる物語〔6356〕2020/09/09

2020年9月9日(水)晴れ
涼しくなりました。気をつけて寝んと、風邪ひいてしまいます。今は風邪ひいただけで、PCR検査とか面倒くさいことになったりするので、気を付けんといけません。
さて。今朝は日経新聞。僕は、日経は裏の文化面から読みます。ここにはなかなか面白い記事、興味深い特集があったりするので。今日のには、コッツウォルズストーンという石を使った英国の石積み技法「ドライストーンウォーリング」の技術者のお話。震度6にも耐えられるというから、なかなかの積み方やね。基本、「ツー・オン・ワン・ワン・オン・ツー」という積み方。日本で言えば長手積みですな。なんてーことを考えながら、私の履歴書。
このコーナー、やはり、創業社長の話が面白いっすね。今月やってるのはアート引っ越しセンター創業者の寺田千代乃さんのお話。面白い。以前、講演を聞いたことあるので、この社名は電話帳で一番上に来るように考えた社名という話は、知ってました。
創業して間もなく、売上の大部分を占めていた顧客に経営統合を持ちかけられて、それを拒否。すると仕事を回してもらえなくなり、倒産寸前という危機を乗り越え、オムロンの部品を運ぶことになったのをきっかけとして、引っ越し業界に参入して成功していく物語。
成功者の成功譚によくあるけど、とんでもない、もう諦めてしまおうかというような逆境が、後の成功につながっています。その逆境がなかったら、後の成功もなかった、という話。
大きな苦労が、結果を見違えるような素晴らしいものにしていく話。そんなこと読んでて、一昨日の寒風山トンネルのこと、思い出しました。
あの新寒風山トンネルが完成したのは1999年のこと。事業が着手されたのが1978年だから、20年以上かかってます。しかも。
最初の計画では、今の新トンネルよりもかなり標高が高いところを掘る予定でした。そのルートでは、4本のトンネルでつながるようになっていたのでした。
1981年に愛媛県側から工事が始まった訳やけど、翌年、西条市藤之石で発生した大規模地滑りで、工事用の道路が崩落。なんと二年間も通行不能になったのでした。
そんなこんなで、計画を見直すことになりました。
新しい計画では、高知県側710m、愛媛県側520mの標高を一本のトンネルでブチ抜くもの。4本を1本にしたので、途中の地滑りや落石の危険もなくなるし、旧計画より標高を下げたことで、トンネル出口付近の冬季積雪にも強くなったのでした。
結果。
こないだみたいな台風でも、雪で高速道路が通行止めになっても、寒風山ルートは止まらない。他の全部の道路が通行止めになって高知が陸の孤島になりかけても、最後まで寒風山だけは通れたりするようになったのでありました。高知県民の最後の砦、寒風山。
それもこれも、工事用道路が地滑りで崩落したお蔭。諦めざるを得ないような大規模崩落やった訳で、逆境どころの騒ぎではなかったんだと思います。そこでルート変更を決断した人もエラかったねー。
世の中、こんな話が溢れているのでありますね。ノーベル賞の研究も、大失敗から生まれたという話も多いし。
この地球も、なかなか捨てたものでは、ありません。