県営渡船、いつか見た風景〔6353〕2020/09/06
2020年9月6日(日)晴れ
台風はそこまで来てるけど、まだ、晴れてます。今朝は、はりまや橋小学校で防災講演会。例年は防災訓練なんですが、今年はコロナに配慮して講演会になりました。コロナの影響は、多岐にわたります。
台風接近でどうなることかと思ってましたが、まだ今朝は影響も少ないので、やるみたい。10時からですが関係者は9時集合。
それに間に合うように、自転車散歩に出かけてます。ここは県営渡船の種崎の乗り場。
種崎と御畳瀬の間を結ぶ県営渡船に乗って、桂浜経由で帰って防災講演会、というスケジュールが頭の中で出来上がってたんですね。出来上がってたんです。出来上がってました。
ところが、この有りさま。そりゃあね、台風、来てます。でもまだ晴れてるし、浦戸湾内は静かなもの。運行してると思った僕に、危機管理が足りんかったということですね。反省してます。
この風景、昔にもあったなー、と、反省しながら思い出す。
この県営渡船を、このにっこりで初めて伝えたのは2003年10月のこと。今から17年前。今は大学卒業して社会人3年目のJr.1号が小学校3年生ね。あんな時代もあったのに・・・
この県営渡船は、無料。県道扱いだから。浦戸大橋が有料だった時代は、車も乗せてくれました。4台まで乗れました。浦戸大橋が無料化されて、車は乗れなくなった県営渡船やけど、今も市民の足として活躍しております。朝6:30御畳瀬発が始発で20:00まで、一日20往復ですきんねー。便利極まりない。高知でこれほど便数の多い公共交通機関、そうはありません。欠航やなかったら。
で、この県営渡船は昔の巡航船の名残りとも言えます。その昔、浦戸湾を縦横に走っていた巡航船があったから、今もこの区間だけ渡船があるんだと、思う。思います。もちろんその巡航船は、民間企業が運営してました。子供の頃、巡航船を見た記憶、あります。
戦前、昭和6年発行の「浦戸湾一帯・遊漁案内地図」というパンフレットに、その当時の浦戸湾内巡航船の時刻表、料金表が掲載されてました。
巡航船乗り場は、農人町、桟橋、新地、トンネル、仁井田、種崎、御畳瀬、長浜、浦戸。なんという便利な乗り物。しかも、種崎発桟橋行きの始発が6時で、最終便は19時。20分ごとに発船。今、こんなにも便利な公共交通機関、ありません。すごいね、まっこと。
「農人町」はこの辺でしょうか。「新地」は、昨日のにっこりでご紹介した辺り。戦前、土電の電車の「新地線」があったので、その電車と接続するようになってた筈なので、まさに昨日の場所だ。
その間の「桟橋」が、わかりません。たぶん、今の鏡川大橋北詰の少し東。「トンネル」は、たぶん、ここ。
今も「種崎」と「御畳瀬」の間に県営渡船があるのは、この巡航船あったればこそ、ということ、わかると思います。
それにしても、なんという便利な交通インフラ。20分ごとに発船して、こんな各所を結んで農人町まで行く巡航船とは。羨ましすぎて口が閉まりません。
今、農人町から乗れる巡航船があって、このコースを走ってたら、という妄想を幾度暴走させたか、わからない。少なくとも、桂浜観光は、今とは全然違ったものになったかも知れない。
浦戸の港から桂浜までは、歩きましょうよ。宮島みたいに。その途中の道が、お洒落なお土産物横丁。気の利いた干物カフェとかあったりしてね。
いかん。また妄想が・・・
そんなことより、防災講演会に帰らんといけません。今、浦戸大橋を自転車で渡り、誰もいない桂浜で、このにっこり書いてます。本当に、誰も、人っ子ひとり居ない桂浜。今から帰って防災講演会。そして、台風に備えましょう。
被害のないことを祈るばかり。
と、ここまでは桂浜で書きました。こっからは、会社に来て、書いてます。今朝ほどは、桂浜から自転車で市内へ戻り、はりまや橋小学校へ行ったのですが、誰も居ない。どうやら台風接近につき、防災講演会も中止になったみたい。みんな、台風に備えてますね。僕も備えなくっちゃ。という訳で、急いで会社にやって来ました。物流のことや原材料のこと、そして工場の稼働のことなど、やることはたくさん。万全を期して、万全を期して。
被害のないことを祈るばかり。